廃品で打楽器!?

Tokyo FMの「The Lifestyle MUSEUM」という番組で、日本廃品打楽器協会会長で打楽器奏者の山口ともさんのお話を楽しく聴きました(Podcastで聴けます)。

ラジオで聴くと、演奏している様子は見えず、聞いたことがあるようなないような不思議な音がたくさん奏でられて、異世界に連れていかれる感じでした。種明かしというか、実はこんなものを叩いていた、とわかったときの驚きも楽しいです。

映像で視聴しても楽しいです。






「ヨコハマ・アートナビ」というウェブサイトで紹介されているインタビュー記事も興味深く読みました。

特に印象に残ったところを引用させていただきます。

この頃は特に、目の前で演奏されない限り、楽器の価値っていうのがわからない気がします。楽器の音は、その楽器そのものを見て聞いて感動してもらう。子どもの前でも、CDの音楽を流すだけじゃなくて、生の音の良さ、本物の楽器の音の良さを知ることが必要なんです。値段にかかわらずいい音が出るっていうことを知るためにも、いい耳を持てるようになって欲しい。
そして、大切なのは気持ち。「この音を人に聞かせたいんだ」っていう気持ちが大切。そうやって出される音はいい音だと思うんです。演奏する人の気持ち、そういうのがないと人間の心にはグッとこないというか...。人間が聞くものを機械で作るってどうなんだろう?色んなものを見たり聞いたりして本当にそう思いますね。そういうことを言っている、変なおじさんがひとりでもいればいいかなって思ってます。

音楽に限らず、技術ばかりに目が向けられがちな世の中だと思いますが、大切なのは気持ち、という言葉に共感しました。山口さんのパフォーマンスには、音楽の楽しさを伝えたい、というのと、そもそも、自分が楽しいという気持ちがにじみ出ている感じがして、ニヤニヤしたりくすっとしたり、つられて楽しくなってきました。


【関連記事】

by 硲 允(about me)