畑のホーリーバジル


畑でホーリーバジルを毎年育てている。毎年といっても、今年で3年目か4年目くらいだろうか。独特のなんともいい香りで、畑で摘んでいると気分がよくなる。


いろんな薬効があり、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでは、不老不死の薬とも呼ばれているらしい。どんな薬効があるのか詳しく知らずに飲み(食べ)続けているが、ネットで調べてみると、コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンの分泌量を正常に維持する効能があるという話もあった。普段、ストレスはなるべく避けて暮らしているけれど、ストレスには弱いほうだと自覚しているので、それはありがたい。


ホーリーバジルは、いろんな楽しみ方ができる。摘みたてのフレッシュな葉っぱや茎にお湯を注いでフレッシュホーリーバジルティーにしたり、乾燥させておけば年中お茶として楽しめるし、その名に「バジル」とつくように、日本でもっと一般的なスイートバジルのように、料理でも活躍する。炒めものに葉もの野菜感覚で入れたり、スープに入れたり。スープに入れると、いい香りの出汁がとれる。ピザに乗せたり、細かく刻んでサラダに加えたり。

涼しい季節になってくると、穂を伸ばして、そのうち種をつける。そんなにたくさん種は必要ないので、とりわけ元気そうに育っている株からの収穫は控えつつ、他はどんどん、伸びてきた穂を摘んで乾燥させる。吊るせる干し網に入れて家の中の窓辺に吊るしていると、その下が粉だらけになっていることがよくある。この香りと風味、虫も大好きなようで、ホーリーバジルが好きな幼虫さんが楽しそうに網の上を歩いている。静かな夜には、むしゃむしゃ食べる音が聞こえてくることもある。最初の頃はびびっていたが、いつの間にか慣れて素手でつかんで外に出せるようになった(大きくて噛まれたら痛そうなのは手袋を使うけれど…)。

今の様子だと、10月いっぱいはフレッシュで楽しめるかな。