無料配布のプラスッチック12品目有料化案の記事を読んで。

日本政府が、無料で配られるプラスッチック12品目の有料化を含む見直し案をつくった、というニュースを見た。

・コンビニやカフェなどで提供されるフォーク、スプーン、ナイフ、マドラー、ストロー
・ホテルなどで用意されるヘアブラシ、くし、かみそり、シャワー用のキャップ、歯ブラシ、
・クリーニング店などで使われるハンガー、衣類用のカバー

が含まれるという。

最近は、プラスチックのストローが使われなくなっている動きをよく目にするようになった。百均でも紙のストローが販売されていた。

ストローばかり熱心というのも、なかなか面白い。ストローかぁ…ちっちゃいなぁ…でも小さいものでも積もり積もれば大量のゴミになる。使われずに捨てられることも多いやろし。ぼくもついお店などでストローいりません、といい忘れて、必要のないストローをもらってしまって「しまった!」となることが度々あった。ストローがなくても飲めるのに、なんでストローがついてくるのかも不思議だった。相方にきてみると、歩きながらとか運転中とか、揺れている環境でも飲めたり、口紅が乱れなかったり、という効果が挙がり、なるほど、自分には必要ないはずだと思った。歩きながらや運転中に飲まないし、口紅も塗らない。

フォークやスプーンやナイフも、プラスチックだと不燃ゴミになるし、そもそも味気ない。プラスチック食器で外食した記憶ははるか遠くで思い出せないが、カフェなんかに行くと、ケーキにプラスチックのフォークが付いてくることが多いようだ。プラスチック臭がしそうで、食欲が落ちそう。木とか竹とかにしてくれたらいいのにね。これからはそうなっていくのだろう。今までなんでプラスチックだったのか? 木とか竹よりも安くつくれるのだろう。木や竹などの自然素材でつくる場合でも、なるべく無駄のない方法で材料を調達してほしい。その方が結局安くつくれるだろうし。

歯ブラシもプラスチックが標準だけど、これからどんどん、自然素材の歯ブラシが登場することを期待したい。一時期、柄が生分解性樹脂と竹の繊維でできていて、ブラシは豚の毛の歯ブラシを使っていたことがある。これは口に入れたときの違和感が一般的なプラスチックの歯ブラシよりも少なく、プラスチック臭も抑えられ、歯磨きがちょっと快適に感じられた。これに慣れてから一般的な歯ブラシに戻ると、プラスチックをくわえている感が如実に感じられておえっとなりそうになった。豚や馬など動物さんの毛は、細くつくられたプラスチック製の毛よりもたいてい太い。磨いている感覚では、それでも問題なさそうに感じたが、歯医者さんにその歯ブラシを持っていくと、ブラッシングの指導のときに、プラスチック製の先が細くて耐久性の高いものを勧められた。「環境も大事だけど、歯は大事ですよ」と言われて、結局、自分の歯を選んでしまった。歯も環境も大事にできる歯ブラシを求む!

クリーニング店に行くことはめったにないが、クリーニング屋のダサいプラスチック製ハンガーはどうにかしてほしい。一時的に使えたらいいのだろうし、丈夫な紙とかで十分だろうと思う。クリーニング済みの服についてくるビニールカバーもけっこう面積が大きいし、無駄なプラスチックゴミになってきたに違いない。そういえばこの間、お手入れの本を読んでいたら、衣類のお手入れのページで、クリーニング店から戻ってきた服のプラスチックカバーをそのままにしておくと湿気がこもってカビやすいのですぐに出しておくように書かれていた。お店での保管と、家に持ち帰るまでの間だけ役立つ、そんな短命なビニールカバー… ビニールカバーにもお気の毒だし、これも紙製でよいのではないかと思う。

余計なプラスチック製品を使わないように心がけ始めてから、身近なところで無駄にプラスチックが使われているのが気になるようになった。箱ティッシュのティッシュの出口にビニールのぴらぴらがついていたり…これは別になくてもいいやろ!という感じだけど、こういう無駄に行き届いていることが多い。

書類のファイルも、プラスチック製のものが多いが、紙製でバインダーの鉄やプラスチックの部分と分別してリサイクルできる商品がいろいろ登場したらうれしいなぁ…。プラスチック製のクリアファイルには今もお世話になっているけど、クリアファイルも紙製など、リサイクル可能なものや生分解性のものが主流になってくるかも? ペンなどの筆記用具もプラスチック製のものが多くて買うのを躊躇するけど、筆記用具界にもプラスチックフリーの流れがくるかな。やっぱり鉛筆が一番か? これも外側が木に見えて、よく見るとプラスチック素材でコーティングしてあるものが多く、ここにも無駄な丁寧さが…! 木だけのほうが手触りもいいのに、光沢を出して高級感を出す作戦だろうか? 芯の周りに木ではなくて古新聞を巻いて軸にしてある鉛筆を買ったことがあって、ああいうのは見ていてうれしいし、使い心地もいい。どうせ削ってなくなってしまうものなのに、リサイクル素材で十分だと思う。

農業用のプラスチック素材もどうにかせんといかんね…。うちの畑では使っていないけれど、草対策で使うビニールマルチなんていうのは、大量のゴミになるし、ちぎれて破片が畑に散らかってマイクロプラスチックになる。畑資材もプラスチックフリーの流れが加速することを期待したい。うちで使っている畑のビニール資材といえば、ポットと鳥よけのネット。これもどうにかならないものか…。