7、8年くらい前からあまりお肉を食べなくなり、最近は全く食べなくなりました。
ミュージシャンのポール・マッカートニーさんもベジタリアンだということを、最近こちらの記事(Hachidori)を読んで知りました。昔、自分の農場で羊を飼っていたそうで、自分が食べているラム肉が、目の前の草原で楽しそうに遊んでいる子羊と同じもので、人生を楽しんでいる羊たちを殺してその死体を食べていると思うと、羊たちを食べるのをやめたほうがいいのではなかと思い、みんなで話し合ってやめることにしたそうです。その結果、子羊は年寄り羊になるまで育って寿命を全うできるし、ポール・マッカートニーさんもベジタリアンになって身体が強くなったとのこと。
そういえば、ぼくも東京にいた頃、近所の公園で毎日のようにカモを眺め、カモの写真を撮って喜んでいるうちに、鳥を食べたくなくなってきたことを思い出しました。
動物の命との向き合い方は人それぞれですが、動物を殺さなくても、植物だけで充分、というよりもむしろ植物だけを食べているほうが身体も頭もすっきりして健康になってきた、というのがぼくの経験的実感です。かといって、誰にでもいきなりベジタリアンになったほうがいい、と勧める気はありません。ぼくも最初の頃は、お肉が時々食べたくなったらそのときは我慢せずに食べるようにしていたし、栄養の乏しい野菜やお米だけでは元気が出ない、という場合もあると思います。何を吸収してどう身体の栄養にするか、というのは腸内細菌なども関わっているようなので、食を変えるにしても、徐々に変えないと身体がその変化についてこれないという場合もあるかもしれません。
それにしても、十数年前は牛丼ばかり食べている毎日だったのに、今ではお肉を見るのも嫌になったのだから、人間の嗜好はがらりと変化するものです。人は食べたものでできている、といいますが、身体も心もがらりと入れ替わったように感じています。
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by 硲 允(about me)