こわい夢を見ることがよくある。
先日、羽毛布団を買った。オーガニックコットンを詰めた掛け布団を使っていたのだけど、重たすぎて体に負担がきて、寝ている間に背中や肩が凝るし、重たくて苦しいので食いしばって歯が痛くなることもあり、これはまずいと思って買うことにした。
香川に移住したばかりの春にも羽毛布団を同じ店で買った。3月だったのでもうあったかいだろうと思って油断していた。ぼくが住む場所では、3月の夜中は真冬の寒さ。一晩耐えた翌日、布団を買いに行った。羽毛布団がいろいろ並んでいて、あったかそうだと思ったが、鳥の羽をどうやって得ているのか気になった。店員さんに、「この羽は鳥を殺してるんですか？」ときくと、「うぶ毛の柔らかいところをちょこっともらってるだけです」と言う。ほんまやろか？と思ったけど、夜の寒さには耐えられず買ってきた。
その羽毛布団では真冬にはまだ寒いので、今回、新たにもっとあったかい羽毛布団を買った。
その夜、さっそく新しい羽毛布団をかけて寝た。その夜、戦争の夢を見た。戦争に巻き込まれた夢はよく見る。殺されかけたところで目が覚めることが多い。目が覚めたとき、羽をむしられた鳥の怨念だろうかと思った。やわらかい産毛をちょこっともらってるだけ、なんていうのはおそらくあり得ない。翌日からも悪夢を見続けたらどうしよう、それなりに高いお金を払って買った羽毛布団…。翌日から、悪夢は見なくなり、あったかくて軽くて、よく眠れるようになった。心地よすぎて、朝布団から出るのが辛くなったけど。鳥さんに感謝。南無阿弥陀仏…。
