ピーナッツ中毒

ピーナッツは中毒性がある?

高校生の頃、ちょっと過食症ぎみの時期があり、大袋のピーナッツを食べだしたら止まらなくなり、1袋一気に食べきってお腹が苦しくなったことがあった。

最近、ナッツが好きすぎるんだけど、お気に入りのオーガニックのミックスナッツ(アーモンド、カシューナッツ、くるみ入り)をばくばく好きなだけ食べるとナッツ貧乏になってしまうので、ミックスナッツよりかは安いピーナッツにしてみたら、ますます止まらなくなって、これはダメだと思った。ピーナッツには中毒性があるに違いないと思ってネットで一応検索してみたんだけど、そういう情報はちょっと調べただけでは見当たらなかった。

アーユルヴェーダの本を読んでいると、ピーナッツはNGという話がでてきた。なんでだったか、詳しいことは忘れてしまったけど、やっぱりピーナッツは危険なんだと思った。

でも、電源の入っていない冷蔵庫(前の住人がおいていったもので、冷えない食料庫になっている)に殻付きの煎りピーナッツが2袋、眠っている。

これをどうしようか、ということで、そのままポリポリ食べると止まらなくなるので、料理で使うことにした。手元にある野菜と一緒に煮物にしてみよう。カボチャが合いそうだ。畑で育った島かぼちゃ。それから、畑で摘んできた空芯菜(エンサイ)も入れよう。ピーマンを入れたら中華風になりそうだ。ごま油を入れよう。生姜も刻んで。中華風の美味しい煮物ができた。これは、ピーナッツ中毒にならなかった。大成功。

翌日も、ピーナッツ料理が食べたくなった。やっぱり中毒性あり? 残っていた島カボチャと、人参、ナス、生姜を入れて。今度はとろみをつけよう。野菜をオリーブオイルとごま油でグリルしている間に、葛粉を水に溶いておく。野菜に火が通ったら、水溶き葛粉を入れてちょっとかき混ぜながら、とろみがつくのを待つ。あっという間に完成。これはある日の朝ごはん。野菜に火が通るのを待ちながら目を瞑って20分間瞑想してたけど、野菜が気になって瞑想の効果は薄かった。

その日の昼に、残り一袋のピーナッツを開封した。やっぱり中毒か? 昼食は、楽しみにしていたアボカド。アボカドにもピーナッツが合いそうだと思った。ピーナッツだけだと芸がないので、ビーツを千切りにし、砕いたピーナッツを一緒にして醤油麹であえた。朝にこの仕込みをしておくと、昼にはいい感じに味がしみて、ピーナッツは少し柔らかくなって食べやすくなっていた。あのカリカリ具合が中毒性の一因を担っているに違いない。


これまた最高。アボカドとビーツとピーナッツと醤油麹という組み合わせは、不思議とマグロ丼っぽい風味をかもしだした。マグロはもう久しく食べていない。食べたいわけではないけど、ちょっとなつかしい。会社にバイトで通っていた頃、ランチで会社の近くの海鮮屋によく行ったなぁ…。あそこの海鮮丼がなつかしい。でもいつの間にか、海鮮丼よりアボカどんのほうが好みになった。アボカドのどんぶりは「アボカどん」とぼくは呼んでいる。ピーナッツ入りのアボカどんは、いつもよりさらに満足度が高かった。中毒性は…うーん、危険なレベルかもしれない。