茄子の葉っぱを食べてみる。

サツマイモの葉っぱが美味しかったので、畑で茄子の葉っぱを見ると、つい口に放り込んだ。だいぶ寒くなってきて、茄子が実をつけるのはそろそろお終い。ありがとうしよう、ということで、茄子を引っこ抜いた。青い葉っぱが食べられそうに見えた。

茄子の葉っぱはちょっと苦かった。アク抜きしていないサツマイモの葉っぱよりも苦い。茄子のそばに、茄子に煮た草が生えていた。花もそっくり。これも同じような味だろうと思って食べてみたら、やっぱり似てたけど、茄子よりも格段に苦かった。これはアク抜きしても食べられるレベルではなさそう。茄子の葉は、サツマイモのように水に浸してアク抜きしてさらに茹でたら食べられるくらいになるかもしれないと思って、収穫カゴに摘んで持ち帰った。

食べられるか調べもせずに茄子の葉っぱを食べたぼくに相方は驚いていた。さすがにぼくも草を食べて死にたくはないので、全く得体のしれない草をいきなり食べるのは控えているけれど、茄子の葉っぱにちょっと食べただけで重症になるような毒性があるのならそういう話をどこかで耳に挟んでいるだろうし、ちょっと不味いくらいのもので、失敗してもたいしたことはないだろうと思っていた。

ボールに水を入れて、葉っぱを浸しておいた。一晩そのままにしておいた。


翌朝、一口食べてみると、苦味が思ったより抜けていなかった。これは難しいかもしれないと思った。サツマイモの葉っぱは一晩水に浸しておいたら美味しいくらいになったのに。茄子の葉は、これで茹でたところで苦いままだろう。あきらめようかと思っていたら、相方から茄子の葉の毒情報! ネットで調べてみたところ、神経毒があるらしい。茄子に似た草の葉を食べたら舌がびりびりした。たしかに神経にきそうだ。茄子はあの草ほどではないにしても。やっぱりあきらめたほうがよさそうだ。食べなくてよかった。水に浸しておいた茄子の葉っぱは、庭の桑の木の根本に水ごとばらまいた。こんなに美味しいのになんでみんな食べないんだろう、というものと、みんな食べないのには理由がある、というものがある。茄子の葉は後者らしい。