医療費のこと

簡易な家計簿(おこづかい帳?)をつけはじめて、お金の出入りがよくわかるようになってきた。それにしても、こういう暮らしを始めて、医療費がほとんどかからなくなったのは大きい、と改めて実感。

昔から病院は嫌いだったので、風邪をひいたくらいでは病院には行かなかったけど、大学生の頃からおかしな不調がいろいろ出始めて、心配になって病院に行くことが増えた。慢性的な胃痛や、胸のあたりの痛みと不快感、不整脈、皮膚のかゆみ、飛蚊症、その他いろいろ…結局、病院に行ったところで何も改善されないことが多かった。クスリ代もばかにならない。慢性的に胃の調子がわるく、胃の痛みが強くなったときのために、漢方胃腸薬を常備していた。目薬や皮膚の塗りグスリなども買っていたが、今思えば、こういうのは一時的に症状はおさえても、人体に有害なものを体に取り込む弊害のほうが大きいだろうと思う。漢方薬にしても、粒剤にしたようなものは、添加物が含まれているので、そういうものも使わなくなった。薬は、ヨモギや枇杷の葉を玄米焼酎に漬けたりして、身近な薬草でつくるようになった。刃物で体を切ってしまったようなときは、すぐに庭のヨモギの葉を揉んで、その汁をつけると傷の治りがびっくりするほど早い。バンソウコウも要らない。ヨモギの葉をマスキングテープで傷口に貼り付けておけばOK。

治らない歯医者に通い続けるのもなかなかの出費になる。当たりがわるかったのか、東京はそんなものなのか知らないけど、出費はかさむがなかなか虫歯の治療が終わらなかった。人が多すぎるのだろう。予約時間に行ってもずいぶん待たされたあげく、治療時間はあっという間。まだ途中ちゃうん?というところで帰される。異なる抗生物質を3種類、混ぜ合わせて虫歯菌を退治する3mix法とかいうのがある。歯医者さんが毎回、「1滴練って」とか言って、助手に指示を出す。毎度それをやってもなかなか効かないらしく、1滴から2滴になり、だんだん増えていった。結局、そんなことをしているうちに虫歯菌がむしろ勢力を拡大したようで、最初は痛くもなんともないくらいの小さな虫歯だったのに、結局、神経まで治療しなくてはならなくなったことがあり、歯医者嫌いが加速した。歯科医院の数はコンビニの数よりも多いと聞いたことがある。たしかに、あちこちにある。それもそのはず、今どき、何にでも、と言ってもあまり大げさではないくらい、何にでも砂糖が入っている。食品業界と歯医者が結託しているのではないかと思うくらい、人間の食べものは砂糖まみれである。砂糖の入った甘い中毒性のある加工食品を買って食べて虫歯菌を喜ばせ、虫歯になって歯医者のお世話になる。お金も歯も減っていくが、歯医者は増えていく。

食費をけちって体に有害なものを食べると、結局あとから体にツケがまわってきて、食べものではなく医療費にお金を払うことになる。自分も痛い目をする。それなら、ほんの少し高かったりしても、体に安全で安心なものを選んで、美味しく食べて、健康を保ったほうが得策だと思う。「食べもんけちったら終わり」というセリフが、ある時相方と話していたらでてきて、ノートにメモしていた。