何をしてお金を稼げば幸せに生きられるのか?



先日、環境関係の活動を行っている団体や企業の集まりに参加してきました。グループワークで同じグループになった方が、「環境を守ることをしてお金を儲けられるようにしていかないといけないよね」と言いました。

「お金儲け」というと、何だか悪いイメージがないでしょうか? おそらくそれは、悪いことをしないとお金儲けがしにくい、という現状が生み出しているイメージでしょう。

おそらく、このブログをときどき読みに訪れてくれている方は、大金をたくさん儲けたところで幸せにはなれない、と考えている方が多いのではないかと思います。ぼくもお金は、幸せになるための必要条件ではないと思います。

ただ、どうやってお金を得るかが重要です。誰かを苦しめたり、犠牲にしたり、地球や自然を破壊したりしてお金を稼いだところで、本当の幸せは得られないのではないかと思います。「お金があれば何だって手に入る」と考えている人もいるかもしれませんが、お金によって物質的なものを手にしたり、お金にものを言わせて他人を自分の都合のいいように動かしたところで、それは本当の喜びや幸せになるとは思えません。

では、何をしてお金を得ればいいのでしょうか? それは個々人の選択なわけですが、どういうことを仕事にすれば、毎日の喜びや幸福感が高まるかを考えてみました…
  • これをしてから死ねたら、自分はそれで本望だと思えるようなこと
  • それをするのが自分にとって喜びで、他人の幸せや健康を害することなく、他人にとっての喜びにもつながること
  • お金を得る必要がないとしても、毎日やってるだろうなぁと思うこと
  • お金を抜きにして、そこに自分が達成したい目的や意義があること

「そんなことをしてお金を稼げるのは一握りの才能のある人間だけだ」と思う人もいるかもしれませんが、誰にだって、生まれもった才能があるとぼくは信じています。ただ、それを生かす環境に恵まれるかどうか、また、それを生かしていくための努力ができるかどうかの違いだと思います。小さな子どもの姿を見ると、誰もが生まれ持った才能や可能性で輝いているように見えます。

「お金を稼いでいくためには、何だってしなくてはいけない」「自分の好きなことをしてお金を稼ぐなんてのは甘い」「人の役に立つ仕事ではないが、家族を養っていくためには仕方がない」というのは、そういう仕事を選んでいる大人の言い分で、仕事に別の可能性を見いだそうとする人たちに押し付けていくべきものではないと思います。

上で箇条書きにしたようなことを仕事にしてお金を得ていくのは簡単なことではないし、ぼくもまだその途中を歩いているところですが、もっと多くの人がそういう仕事をして生きていけるようになったら、世の中はもっと楽しく平和な場所になるのではないかと想像しています。

「好きなことを仕事にする」というのは、だいぶ前からぼくのテーマで、そういう人生を歩んでいる方たちにインタビューした本もつくっています。(和綴じの手製本をBASEというサイトで販売していて、送料が無料になりました)