畑仕事で一番よく使う道具は、刃がギザギザになった「鋸鎌(のこぎりがま)」。
ずっと使っていると、だんだんのこぎりの目が丸まって、切れ味がわるくなってきます。切れ味のよくない鎌を使っていると、効率が落ちるし、手首や肩に余計に負担がかかるので、身体を痛める原因にもなります。
簡単に使い捨てにするのはもったいないので、ぼくはダイヤモンドヤスリで刃を研いで何度も使っています。
こういうヤスリです。
SUN UP ダイヤモンドヤスリ 5本組 チタンコーティング 140mm
サイズは実物を見て買ったほうがいいと思いますが、のこぎり状の歯の間に入るように、なるべく小さめで平らな形状のものを使っています。
こんな感じで、左手と足で固定して磨いでいます。手前から向こうへと、2、3回、摩擦します。歯の向きが交互に並んでいるので、磨ぎやすい方向の歯を一つ置きに研いでいき、端から端まで研いだら、反対に向けて、残りの歯をまた一つ置きに研いでいきます。
先日、この作業をしていたら、「ゲコ、ゲコ」とカエルのような鳴き声が聞こえてきました。長靴か何かの音かなぁと思って、それほど気に留めなかったのですが、翌日も鎌を研いでいたら、また「ゲコ、ゲコ」と聞こえ、変だなぁと思ったら、本物のカエルがいました。
刃を研ぐ「ガッ、ガッ」という音が、カエルの鳴き声に聞こえるらしく、刃を研ぐリズムに合わせ、頬(鳴き袋)を風船のように膨らませて「ゲコ、ゲコ」と鳴きました。
びっくりです。面白いので、部屋でパソコン仕事に集中している相方を呼んで、一緒に観察しました。ビデオに録画しておこうと思ったのですが、カメラを向けられて緊張したらしく、全然鳴いてくれなくなりました。そのうち、ピョンと前に進んで、こっち向きになりました。「何だ、人間か。だまされたなぁ」というような表情をしていました。
ちなみに「のこぎり鎌」にもいろいろありますが、「源平省力鎌」という商品がオススメです。値段は一般的なのこぎり鎌よりも高いですが、手首への負担が少なく、耐久性もあり、繰り返し研いで使える回数が普通ののこぎり鎌よりも数倍に上ります(ぼくが使ってみた感じなので、研ぎ方や使い方によって違ってくるとは思いますが)。この鎌については下の記事で詳しく紹介しています。
草刈りには「源平省力鎌」がおすすめ。身体への負担が軽く、長持ちします。
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by 硲 允(about me)
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