先日、香川県善通寺市の自然食品店「虹の邑 ポパイくん」で買ってきた「南国斉藤牧場の山地(やまち)酪農牛乳」。
この牛乳、よくある牛乳とはまるっきり違います・・・
写真ではちょっとわかりづらいですが、パックをあけてみると、容器の内側の上の方に生クリームがついています。
スプーンですくってみました。
食べてみると、全くくさみがなく、爽やかな味わい。コーヒーに浮かべても美味しそうです。
山地酪農(「やまちらくのう」と読むそうです)って、ご存知でしょうか? ぼくは、岩手でこの手法を確立された中洞牧場の山地酪農牛乳で知り、初めて飲んだときはあまりの美味しさに驚きました。山地酪農とは何なのかについて、中洞牧場の中洞正さんが書かれたこちらの本で勉強しました。
幸せな牛からおいしい牛乳(中洞正)
斉藤牧場のウェブサイトでは、山地酪農をこう説明しています。
山地酪農[やまちらくのう]とは、急峻な低山の斜面を開墾し、日本芝を植えて牛のエサにしながら、日本芝が張っていくことで牧場の崩落を防ぎ、牛に牧場を管理させる酪農方法です。
牛が自ら牧場を管理する、というのはすごいですね。本来、そういうものなのでしょう。
日本芝が放牧場を覆って草地ができあがると、あとは枯木などを刈り払うだけの簡単な管理作業さえすれば、半永久的に生産が可能になるとのこと。
朝夕に鳴る鐘の音を聞いて、牛たちは乳を絞ってもらいに自分たちで集まってくるそうです。
ここの牛乳に生クリームが浮いているのは、「ノンホモジナイズ」のため。牛乳の中の脂肪をつぶして均質化する処理のことを「ホモジナイズ」と呼び、「ホモジナイズ」していないものを「ノンホモジナイズ」といいます。脂肪をつぶす「ホモジナイズ」をおこなうと、「牛乳くささ」が出るそうです。何でわざわざそんなことをするんだろうと不思議です。ヨーロッパでは「ノンホモジナイズ」が一般的らしい。
「南国斉藤牧場の山地酪農牛乳」、他のお店で見掛けないと思ったら、こちらのリストによると、香川では「虹の邑 ポパイくん」でしか販売されていないようです。高知、徳島、大阪、広島でも買えます。
斉藤牧場の紹介ビデオもあります。
ちなみに、中洞牧場の山地酪農牛乳は通販でも買えます。
中洞牧場牛乳【720ml】