「兵士は戦場で何を見たのか」、こんな本を読むと「戦争」を引き寄せる? 「引き寄せの法則」の勘違い。

この本、途中まで読みました。


兵士は戦場で何を見たのか (デイヴィッド・フィンケル (著), 古屋美登里 (翻訳))

「引き寄せの法則」を勘違いしてわかったつもりになっていた頃、こんな本を読んだら「戦争」という現実の自分に引き寄せてしまうと思って、決して目に入れようとはしませんでしたが、それは「引き寄せの法則」の浅はかな理解です。

「引き寄せの法則」は、「エイブラハム」という目に見えない存在が語りかけてきた言葉がもとになっており、「エイブラハム」も、「問題」に目を向けてそれで終わりだといけないけれど、「問題」ではなく「解決策」に思考を向ければいいのだと語っています。

「引き寄せの法則」をわかったつもりになっていた頃は、じゃあ、平和な世界がすでに実現したかのように頭に描き、自分自身がポジティブな気持ちでワクワクしていれば、その波動が世界に広まって・・・などと呑気なことを考えていましたが、今は、それだけでは世界は平和にならないと考えるようになりました。

世界の現実も知らないで、ふわふわとしたイメージで平和を思い描いたところで、それによって生じる波動はたかだかしれていると思います。現実を知ることで、その問題の切実さがわかり、それに代わる現実をつくりだしたいという願いが強まります。だからぼくは、身の回りが平和な暮らしをして平和ボケしてきたなぁと思ったら、上のような本を読むことにしています。

「引き寄せの法則」を中途半端にわかったつもりになっていると、「自分の現実」と「他人の現実」をわけて考えすぎて、自分さえポジティブなことだけを考えて楽しいことだけしてワクワクして暮らしていれば、ネガティブな現実は自分に引き寄せられることはない、と思ってしまいがちです。「エイブラハム」がこの法則の原則を語っているくだりを、自分の現実にそのまま適用してしまうからです。でも、命が宿ってから今まで、ポジティブな思考だけを行い、ネガティブな波動に触れてこなかったという人はまずいないでしょう。人間というのは、自分以外の者の波動の影響を受けます。自分はポジティブな思考を常に心掛けているから安心だと思っていても、自分の知らないうちに、実は巨大なネガティブな波動の影響下にいた、ということもあり得るわけです。

思考も、言葉も、思いも、行動も、すべて波動です。「スピリチュアル系」の思想に傾倒していると、目に見えないものばかり重視しがちですが、同時に目に見えるものも大事にし、目に見えない思考や想いや祈り、などとともに、目に見える言葉や行動によっても自分の望む現実をつくっていくべきだと思います。ただ、ポジティブな気持ちで祈っていればいいとか言われたら簡単にできそうで、それさえしていればいいんだと言われたら簡単なのでだまされてしまいそうですが、「それだけ」では効果が低いでしょう。人間、いろんな能力を与えられているのだから、全部活用していくのがいいと思います。

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引き寄せの法則 エイブラハムとの対話 (エスター・ヒックス (著), ジェリー・ヒックス (著), 吉田 利子 (翻訳))