古民家の網戸づくり(網を板で挟む簡単バージョン)

この日は畑仕事の予定だったが、なんとなく木工がしたくなり、押入れの棚をつくろうかと考え、いや、優先順位としては網戸が先だと考え直し、網戸をつくり始めた。

前回は彫刻刀で溝を掘って一般的な網戸のようにゴムで網を留められるようにしたが、この方法だと時間がかかりすぎて暑くなる前に完成しそうにないので、もっと手っ取り早くつくる方法を考えた。

網の張り替えが簡単にできなくなってしまうが、網を板で挟むことにした。網をビスで仮留めしようとしたが、相方のアイデアで強力な両面テープで仮留めしたところ、上手くいった。

前回は彫刻刀で溝を掘るだけでも何日もかかったが、今回は半日であっさり完成!


一番困ったのは、網戸を設置すると家の内側になる扉の隙間にハチの仲間らしき虫が巣をつくっていたこと。体のつくりはハチに似ているが、色は黒く、何という虫だろう。

巣の中で子ども(幼虫)を育てていて、ぼくがうっかり戸を倒して大きな音を立てると子どもを連れて巣から出ていったが、また戻ってしまった。エサを運んで巣に戻ってきたかと思えば、またエサを探しに行っての繰り返し。途中、道具を買いに行くときに、蚊取り線香を巣の下に吊り下げて引っ越ししてくれるのを願った。帰ってくると、虫の気配がなかったので、巣を落とした。

ところが、まだ子どもが巣の中にいたようで、親がエサを運んで戻ってきた。網戸を途中まで取り付けると、巣にたどり着くのが大変になったが、がんばって家の中に入る方法を見つけて巣があった場所に戻った。巣がなくなっていることに気づいた親は、別の部屋に飛んでいった。ぼくが網戸の作業を続けている間に、相方がその虫に話しかけて虫取り網で外に連れ出した。

巣がなくなったことを確認したのでもう戻ってこないかと思ったが、どの後も何度も戻ってきたが、網戸がついてもう巣のある部屋に入ることができず、ガラス戸に何度もぶつかって戸惑っていた。

虫たちには気の毒なことをしたが、網戸は完成し、この夏はもう少し涼しく過ごせそう。



時々、のら猫が現れてうちの網戸を引っ掻くことがある。下にはみ出した網はのら猫の引っ掻き対策になるかもしれないと思い、そのままにしておいた。


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by 硲 允(about me)
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