杉の葉でお香が作れるらしいと相方から聞き、さっそく試してみることにした。山を歩いていると、ちょうど杉の葉が落ちていたので、持って帰り、縁側で乾燥させておいた。数週間経つとかなり水分が抜け、触った感じ、カラカラになった(上の写真)。完全に茶色にならず、まだ緑色が残っている。
はさみで葉を刻んでいく。軸の硬いところは残しておいた。
それをフードプロセッサーにかけると、いい具合に粉砕された(細かいパウダー状ではなく、ちょっとふわふわした感じで、よく火が付きそう)。
お湯を少しずつ加えながら、手で練っていく。火を付けなくても、この時点でいい香り。案外簡単にしっとりとまとまってきた。
親指と人差し指でつまんでコーン形に整え、縁側で数日日に当てて乾燥させた。
色がだいぶ茶色っぽくなり、水分が抜けて軽くなった。乾くとポロポロと簡単に崩れやすくなってしまうのではないかと心配したが、案外しっかりとしている。
いよいよマッチで着火!
ちゃんと燃え始めた。なんともいい香り。杉の葉単独のお香をかぐのは初めてだろうか。いかにもお香という香りで、杉の葉だけでこんな香りがするとは知らなかった。
ところが、1分くらいで一度火が消えてしまった。お香を横向きにして、しっかりと火を付け直した。
今度は順調に燃え続ける。
下の方まで行くにつれて、一度に燃える量が増えるので、だんだん煙が激しくなってきた! 火災報知器が付いていたら鳴りそう。煙で頭を浄化した。
きれいに燃え尽きた。
Wikipediによると、杉の線香についてこう書かれている。
杉線香は、3ヶ月ほど乾燥させた杉の葉を粉砕機や水車を用いて粉末にしたものに湯とノリを加えて練り、線状に成型・乾燥させたもので、墓参りのときなどに特に用いられる。 一般的な香木や香料を使用した線香と違い香りには劣るが安価に製造でき、ヤニにより大量の煙を出すため外での墓参や宗教的な慣例として煙を受けたい場合に向く。
拾ってきた杉の葉は、いつ落ちた葉だったのか分からないが、生の葉を3ヶ月ほど乾燥させるとどれくらいの乾燥具合になるのか、試してみたい。乾燥が足りないと燃えにくいだろうし、乾燥させ過ぎても香りが飛んでしまうのかもしれない。
Wikipediaの記述通り、たしかに煙は多かったが、家の中で燃やしてもぼくは平気だった。ちょっと香りを楽しむ、という感じではなく、家の中を浄化したいようなときに使うとすっきりしそう。虫除けにもいいかも。
次はヒノキの葉でもお香がつくれるかどうか試してみたい。
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by 硲 允(about me)
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