古民家の屋根の雨漏り修理。屋根瓦漆喰で簡単にできた。


お借りしている古民家が雨漏りし始めた。天井の土も落ちてきて、早く直さないと厄介なことになりそうなので、急いで修理した。

屋根の修理は初めてだけど、ネットで調べてみると、修理方法についていろいろと詳しい情報が出てきた。業者さんが書いている記事も多く、現場の写真付きで修理の方法や事例が詳しく紹介されている。別の業者に直してもらったけれど雨漏りが直らなかったりひどくなったとして依頼されたケースの事例も書かれていて、自分のところの宣伝のために書いているのもあって、ずいぶん詳しい情報がいくらでも見つかる。

瓦屋根の構造や、雨漏りの修理方法について、ネットの情報でだいたいわかったので、自分でもできそうだと思い、屋根に上ってみた。


はしごを掛けておそるおそる…


ほうほう、なかなか年季が入っている。あちこち割れていたり、修理の跡があったりして、よく持ちこたえてくれているなぁという感じ。


ちょうど雨漏りしている天井の辺りの瓦が割れていて、これが原因だろうと思った。


瓦の下は土。最近の屋根のようにルーフィング(雨水が浸透するのを防ぐシート)がなく、瓦が割れたら、その下の土に雨水が浸透して簡単に雨漏りしてしまう。

状況を把握したあと、近所のホームセンターに補修材を買いに行った。


セメント系の「屋根瓦しっくい」というものを買ってきた。他にもいろいろあって迷ったが、翌日から雨が続く予報で、乾燥が早いものを選んだらこれになった。これは数時間で固まるらしい。


水と混ぜ合わせる道具は竹でつくった。


初めてなので正確に分量を量り…


水を入れて混ぜ合わせる。壁にぬるときの漆喰よりも固め。

再び屋根の上へ。


雨漏りしている部分をよく見ると、瓦の下の土もひび割れていたので、ここにも漆喰を塗っておくことにした。


鏝(こて)の扱い方は、壁塗りでだいぶ慣れたのもあり、作業自体は難しいものではない。


派手に割れて、割れた破片が見当たらない瓦もあり、漆喰だけでの補修では不安が残る箇所もあったので、防水シートを瓦の下に挟み込みこんだ。


このシートは、薪風呂工事で使ったものを再利用。捨てずにとっておいてよかった。


瓦の欠けた部分を漆喰で補修。歯の治療みたい。


その列の瓦をはめ直して、欠けた部分に漆喰を塗る。


漆喰が余ったので、他にも心配なところを補修しておいた。

雨漏りの修理は時間がかかりそうだと思ったけれど、朝から始めて、途中、補修材と道具を買いに行き、昼には完了した。屋根に上るのは危険も伴うので不安もあったが、さっさとやってみてよかった。

これで雨漏りが止まらなかったら、また大々的に補修しなくてはいけないなぁと思ったが、翌日から続く雨の中、雨漏りすることなく、安心した。

雨漏り修理のあと、電車やバスに乗ると、よその家の屋根の形や構造が気になり、屋根観察を楽しんでいる。


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by 硲 允(about me)
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