「HYDEが和歌山出身なのを隠している」はウソ。情報の裏を取らずに誤解していた話

ロックバンド「ラルクアンシエル」のボーカルのHYDEさんはぼくと同じ和歌山出身やのに、和歌山出身というのはダサいから大阪出身ということにしてると、学生の頃に誰かから聞いたことがありました。「なんで和歌山出身がダサいんやろ?」と不思議でしたが、情報源を確かめて裏をとる習慣がなかった当時は簡単に信じ込み、出身地をウソつくとは、そのほうがダサいなぁと思ってました。

通っていた中学校の音楽の先生がHYDEさんに教えていたと、その先生から聞いたことがあって、HYDEさんが和歌山出身というのは本当のようでした。

その後、だいぶあとになってからインターネットで調べてみると、何かのサイトに(公式サイトだったかどうかは覚えていない)和歌山出身と書かれていて、ちゃんとそういうことになってるやん、と思ったのを覚えています。

2019年1月10日の朝日新聞夕刊(関西版)に「HYDE 和歌山に帰ってくる」と題された記事が載っていました。この記事にもちゃんと、「HYDEは1969年、和歌山市生まれ」と書かれています。

出身地の件はどうやら有名な話らしく、かつては「謎めいたアーティスト像に憧れて」と、出身地や年齢などは明らかにしてこなかった、と書かれています。

「決して和歌山が田舎でダサい、という理由で隠したわけじゃなかった。僕は田舎が好き。でも、誤解されて悔しい思いをした」

とのことです。

誰かの話をすぐに信じ込むのじゃなく、やっぱり本人の言うことを聞いてみないといけないなぁと改めて思いました。もちろん、本人の話だからと言って常に正直でウソの無いものとは限りませんが、HYDEさんのこの言葉にはウソがないようにぼくには感じられました。特に、「誤解されて悔しい思いをした」という、ところ。考え足らずで簡単に誤解して申し訳なかったです。

HYDEさんは2019年1月29日に、和歌山市(ビッグホエール)でライブを開催するそうです。「僕が育った町で、成長したところをみてほしい」「おじいちゃん、おばあちゃんでも楽しんでもらえる。幅広い人に聞いてほしい」と語っています。失礼ながら、HYDEさんがソロ活動をしていることをこの記事を読むまで知らず、ラルクアンシエルのボーカルのイメージしかなく、おじいちゃん、おばあちゃんにも楽しんでもらえるコンサートというのは、興味深いです(ライブはオーケストラ付きのアコースティックな構成とのこと)。公式サイトをのぞいてみると、全国の映画館でもライブ中継されるそうです。

世間の有名人というのは、多くの人に知られているようでいて、つくられた(つくった)表面的なイメージは何となく伝わっているけれど、本当のところを伝えるのは大変で、特に、間違った情報が大多数に伝わったときに誤解を解くのはずいぶん大変だろうなぁと思います。なんとなく広まっている情報を鵜呑みにせず、ウラがとれない情報は事実だと信じ込まず、「そう言われているらしい」という理解にとどめ、必要に応じてなるべく一次情報に近い情報を探して確認していきたいものだと思います。


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by 硲 允(about me)
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