「影響力を高めたい」? 余計なお世話です。


「水増しインフルエンサー」の記事のことを書きましたが、「影響力」というものについてもうちょっと書きたくなりました。

最近では「フォロワー数=影響力」などといわれ、影響力の拡大を目指している方も多いのでしょうか…。ぼくは影響力なんていう言葉自体、げんなりな感じです。

他人に影響を与えてやろう、なんていうのはおこがましい感じがします。他人がより楽しく、より面白く、より幸せに健康に生きられるように何らかの影響を与えることができたならうれしいものですが、そのための「影響力」を高めよう、というのは全然違う感じがします。

たとえ人生が好転するとしても、他人に影響を与えてやろう、という意図ありありなのは、うざったいものです。人の家の敷地に勝手に入ってきて、勧誘してくる宗教信者に似ています。うちにもそういう方たちが時々訪れますが、何か(誰か)を盲信して妄想の中の幸福感に浸り、幸せに至るこの道を先に知った自分を誇り、その余裕をちらつかせ、まだ気づいておらぬ迷える子羊よ…という感じで誘ってきますが、余計なお世話です。

他人が楽しそうにしてたり、面白そうにしてたり、幸せそうにしてたら、いいなぁと思ってマネしたくなることがありますが、こうやったら楽しいぞー(面白いぞー / 幸せになれるぞー)と押し付けてこられたら、いえ結構です、となるものです。

まずは自分自身が楽しく、面白く、幸せに生きることが先決だろうと思います。影響力なんていうのは、あとから勝手についてくるもの、というくらいが、健全な影響力なのではないでしょうか。

かといって、他人のことは我関せず、というのも冷たすぎるので、ちょっとした親切の押し売りや、必ずしも役立つとは限らない提案くらいはしていきたいものですが。


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by 硲 允(about me)