『絵本を作る』(五味太郎 著)を読んで。生まれつき得意で楽で楽しいことを…

『絵本を作る』(五味太郎 著)という本を読みました。



最初の章で、こんなふうに書かれています。
楽しくやっているとだいたいうまくゆく。いい絵本が出来上がるよ。うん、楽しくやっているとだいたいうまくゆく、ってのが基本だな。楽しくやるってことは楽にやるということさ。生まれつき得意なことをやるのが楽なので、それが楽しいということね。(p. 8)

これは絵本にかぎらず、仕事選びで大事なことだなぁと思いました。

自分が生まれつき得意なことは何か。楽にできることは何か。楽しくできることは何か。それを見極めて、仕事にできたら、人生、それなりに楽しくやっていけるのではないかと思います。

この本を読むと、絵本づくりというのが五味太郎さんにとっていかに向いているか、というのがよくわかります。自分もそういう仕事を見つけたくなります。

ぼくは文章を書くのが好きだし、それなりに楽だし、楽しいから続けています。ほかにもやりたいことがたくさんあり過ぎて困るんだけど、いざやってみると、案外大変だったり、根気が続かなかったり、あるところ以上、追求する気になれなかったり、実際にやってみるとわかってくることがいろいろあります。いろんなことに興味をもつのはいいことだと思いますが、何にでも手を出すとどっちつかずになりそうなので用心しています。

「なんだってそれなりに楽しいんだよ」と五味太郎さんも言っています。五味太郎さんは、運転手や建設現場の仕事、浴衣モデルなど、いろんな仕事をされてきたそうですが…
楽しそうでもその人にとって楽じゃないのは、やっぱり向いていないのさ。そういうのは「楽しくやっているとだいたいうまくゆく」とはどうしてもならないね。楽しくやっているつもりでだんだん辛くなる、ということなんだろうな。

とのこと。そして、「楽しく楽じゃないと頑張れない」というところが重要なポイント、とのこと。

このあたりは、自分に合ったことを探すうえで、いい指標になりそうだと思いました。

頭で考えているだけでは結局わからず、楽しそうなことをいろいろやってみて、ちょっと大変なときも頑張れるかどうか… 頭もからだも心も使ってあれこれしてみた結果、自分に合った仕事というのは見つかるものなのでしょう。

この本は、五味太郎さん流の仕事のやり方があれこれ書かれていて、絵本作家にならなくても、読んでいるだけで面白いし、他の仕事にもヒントになりそうなことがいろいろ書かれています。挿し絵のイラストも楽しい。

何はともあれ、楽しもう、と思えてくる本です。楽しい仕事がしたくなる本です。


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by 硲 允(about me)