6年目のお米づくり

草刈り機くらいしか機械を使わないとなると、お米は育てるのもなかなか大変だけど、食べるのも大変。非電化工房の「非電化籾摺機II」を買ったけど、3合籾すりするのに1時間以上かかり(慣れればもっと早くなるのだろうか…)、ゆとりのないときは難しいので、収穫したお米がなかなか減りません。

食べられずにいるお米がたくさん残ってるし、田植えが始まると数週間ひたすら田んぼ通いで畑の草刈りが追いつかなくなるので、今年はお米づくりはお休みして、野菜の畑に集中することに決めました。田んぼには大豆や里芋を植えてみる予定。

といっても、5年間育ててきたハッピーヒル(自然農法を提唱した福岡正信氏が生み出した品種)の種を絶やしたくないので、種採りして、ちょっと食べたり年末のしめ縄づくりをしたり藁で納豆づくりをしたりできる分くらいは育てることにしました。

種籾を水に浸しておいて、根っこが少し出てから田んぼに苗床をつくって種まき。今年は4月29日に種まきをしました。もう田植えを終えた田んぼもちらほら見かけますが、うちは毎年、一周遅れです。自然な環境で苗を育てるとなると、この辺ではこれが自然なリズムのようです。ゆっくりですが、秋には毎年しっかりと実ってくれます。


だいぶ多めに蒔きました。


よく見ると、白い根っこが出ています。このまま水に浸けっぱなしにすると、根っこが数センチにまで伸びました。あまり伸ばしすぎるとからまって切れやすくなるし、ちょっと出てきた頃に蒔くのがよさそうです。根を出さずにそのまま蒔いてもいいのですが、芽が出るのが遅いと先に草が伸びて草の手入れが大変になるので、スタートダッシュのために根を出してから蒔いています。


この辺りはスズメが多く、あっという間に全部食べられてしまうので、竹でアーチをつくって防鳥ネットを張っています。

数日後、様子を見に行くと…


何者かが穴を掘って、種籾を食い荒らしていました! 


モグラ? ネズミ? 

参考にさせてもらっている本「自然農の米づくり」(川口由一 監修)には、苗代の周囲にモグラよけの穴を掘るように書かれていて、最初の頃はそうしていたのですが、途中から面倒になって省略したところそれでも大丈夫だったので今年も掘らなかったのですが、甘かったです。

でも、全部は食べられてなさそうなので、種を取り継ぐことはできそうです。やれやれ、人間も動物も、まぁいろいろ大変やな…と思いながら田んぼを後にしました。


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by 硲 允(about me)