コープ自然派のニュースレター「カルテット」(vol.444)に掲載されている天笠啓祐さんの記事を読んでいると、日本でおなじみのハイネケン、バドワイザー、ギネスなどのビールからグリホサートが検出された、という調査結果が紹介されていました。
by 硲 允(about me)
グリホサートというのは、ラウンドアップなどの除草剤の主成分で、発がん性や脳神経系、生殖機能の異常など、さまざまな健康被害を引き起こす危険性が指摘されています。
今の時期になると、うちの近所でもあちこち、ラウンドアップがまかれていて、ぼくはもうその臭いを覚えたので、すぐに分かるようになりました。電車に乗っていても風に乗って窓から入ってくることがあります。
生活圏内で漂ってくるものはなかなか避けようがありませんが、それにプラスして食べ物や飲み物から摂取するのは避けたいところです。
最近はアルコールをほとんど飲まなくなりましたが、この調査結果を見たところ、輸入のビールやワインは要注意のようです。オーガニックの商品からも検出されたそうで、風で飛来したか、以前にその農地で使用されていた除草剤の成分がまだ土壌に残っていたのかもしれません。
アメリカで栽培されている小麦は、収穫前にグリホサートをかけることが多いようで(プレハーベスト)、むちゃくちゃな話です。日本でも、大豆の栽培で収穫前に除草剤をかけることをメーカーが勧めており、産地は国内、国外を問わず、油断するとグリホサートを摂取してしまいます。
ビールやワインの調査を行ったのはCALPIRG Education Fundという団体で報告書の全文はこちらから読めます。
天笠さんの記事には、いいニュースも載っていました。英国のDIYチェーンのB&Q社がグリホサートを含む商品を店頭から撤去することを検討しているらしく、米国ワシントン州のスーパー、アイランド・ホームセンター&ランバー、およびスリフトウェーがラウンドアップなどグリホサートを用いた商品を店頭から外すことを発表したとのこと。カナダやヨーロッパでも同じような動きが出始めているそうで、日本は取り残されてるなぁと思ったら、日本でもダイソーがグリホサート入りの除草剤の製造・販売中止を明らかにしたとのこと!
世界中でグリホサートが使われなくなるのは時間の問題やろね。「使わない」「食べない(飲まない、吸わない)」「使わせない」の三原則を実践したいところやけど、三番目がなかなかハイレベル。まずはできるところから…。
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