「水増しインフルエンサー」の記事を読んで。

「私は“水増しインフルエンサー”」というNHK NEWSの記事を読みました。

SNS全盛の今、人々が追い求め、新たな価値基準となっている「フォロワー数=影響力」。多くのフォロワーを持つインフルエンサーは、マスコミがこぞって取り上げ、企業から広告等の仕事が殺到している。しかし、そのブームの裏でひそかに「フォロワー」を売買する手法が広がっているという。

ということらしい。

たしかに、SNSをやっていると、フォロワー数というのはけっこう気になるものです。でも、「フォロワー数=影響力」とは思わんけどねー。

「影響力」というか、まぁ、たしかに、フォロワーが多ければ、何かの商品とかを紹介すれば、見てくれる人が多くて、宣伝になったり購買につながったりする確率は上がるでしょう。企業がそこに目をつけて、フォロワー数の多い人に頼んで商品を紹介してもらおう、てな広告手法はこれからしばらくは勢い盛んなことでしょう。

フォロワー数を増やせば、企業から仕事がもらえてお金が得られるので、そういうお金儲けを狙う「インフルエンサー」志望の方は、なんとしてもフォロワー数を増やそうとし、苦戦し、挙句の果てにはフォロアーをお金で購入して「えせインフルエンサー」になり果てるケースもある(!)という、寒々しいニュースなわけです。

SNSを見ていると、そんなこともあるやろなー、というのはわかりますが、実際の声を聞いて(読んで)、やっぱりそうなんやなぁ、という感じです。

そのお値段は、記事でインタビューされている方の体験談によると、1万人で6000円だそうです。想像よりも安い! これなら、企業から仕事をもらえれば簡単にもとをとれそう、てなことでしょう。何日、何ヶ月もかけて、フォロアーを増やそうとしたけどなかなか増えず、気持ちもどん底に落ちこんだときに、そんな話に出逢えば、ぐらっとくる方の気持ちもわかる気がしますが、そこまでしてやる仕事だろうか…。ズルして「えせインフルエンサー」になって、企業の宣伝のコマになってお金を稼ぐ、というのは、あまり気持ちのいいものではないだろうと思います。

とはいえ、今の時代、なんとしてでも家にいながらお金を稼がないと家族崩壊の危機、というようなケースもあるのでしょう。ズルして大金稼いでるヤツがいっぱいいるんだから、小金稼ぐための多少のモラル崩壊がなんだ、というやけくそな気持ちになるケースもあるのでしょう。

こんなことまでしないとやっていけない世の中、というのは悲しい現実です。まともなことをしてまともに暮していきやすい世の中になってほしいものです。


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by 硲 允(about me)