『ソロー語録』(ヘンリー・デイヴィッド・ソロー/ 岩政伸治 編訳)という本で、ソローの下のような言葉が紹介されていました。
朝が早ければ早いほど、より神聖で、まだ俗にまみれていない輝かしい時間があることを信じない人間は、人生に絶望し、下り坂の暗い道を歩んでいるのだ。(『森の生活』)
「まだ俗にまみれていない輝かしい時間」!まさに。
まだ街が活動しはじめる前の静かな時間が好きです。俗に染まっていく時間も、それはそれである種の懐かしさというか愛着というか、ユーモアで紛らすしかない諦めというか、そういうものを感じることもありますが、早朝の「神聖」な時間は格別です。
その神聖な時間を経てから始まる一日と、俗にまみれた時間から始まる一日とでは、一日全体の幸福感がずいぶん違ってくるように思います。
早寝早起きを継続するために、最近は夜8時半を活動終了時間に決めました。そのあとは、歯を磨いて体をほぐして眠るだけ。夜をだらだら過ごしていると、夜の持ち時間が永遠にあるような気がしてきてつい夜更ししがちですが、「活動終了時間」を決めてしまう、という簡単な仕掛けによって、いさぎよく早寝できるようになりました。
早く寝れば、自然と早く目が覚めます。夜のまったりとした時間が減ったとしても、朝の清々しい時間を味わえるなら、早寝を選びたくなります。
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by 硲 允(about me)