四国3県で守田敏也さんの「原発と平和」というお話会が開催されます。内部被ばくの問題は避けて通れない


コープ自然派の宅配で、カタログと一緒にこんなチラシが入ってきました。

フリーライターの守田敏也さんによる「原発と平和 ~こどもたちを内部被ばくから守るために~」というお話会。香川、徳島、高知の3カ所で開催されます。

放射能による内部被ばくは、福島や東北、関東だけでなく、日本全体、世界全体の問題ですが、普段から内部被ばくに気をつけている人は少数派だと思います。日本国内では比較的福島から距離のある四国ではなおさら…。

内部被ばくは、情報を知っているか知らないか、対策を実行するかしないかで、自分や家族や子孫の生命や健康、幸福を左右する問題です。副題に「こどもたちを内部被ばくから守るために」とありますが、こどもにどんな食べものを提供するかは大人の責任です。小さなこどもは、放射能の影響を大人の何倍も受けるし、何を食べるかを自分で選べないことも多々あります。大人は自分で判断して何を食べようが勝手、と思っていても、これから生まれる子どもや孫に放射能の影響が及ぶ可能性があります。

学校で「放射能と原発」という科目を入れたほうがいいんじゃないかと、ときどき半分冗談で言うくらい、これからの日本で生きるうえで重要なことだと思います。と思っていたら、元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんの著書「原発と戦争を推し進める愚かな国、日本
」によると、実際、小学生への放射線教育というのが始まっているそうですが、放射線は怖くないと教え込む「洗脳教育」のようなテキストを文部科学省がつくっているようです。




最初の学習テーマ「放射線って何だろう?」の学習ポイントの一つ目に、「スイセンからも放射線が出ていることを知り、身近に放射線があることを学ぶ」と書かれています。

人類を含めた生物は、自然界にある放射性物質に適応しながら進化してきましたが、人工的にいきなりばらまかれた放射性物質と共存できるとは限りません。それを一緒くたにして、スイセンからも出てるんだから大丈夫でしょ!と思わせるようなポイントから始まっているのは、「放射能は安全」だと教え込もうとする意図が見え見えです。

その後も、放射能が細菌の退治やがんの治療など、いかに役立つかということがいろいろ紹介されていて、解説書のしめくくりの文書の出だしにはこう書かれているそうです。

人がベネフィットを得るために何らかのものを利用しようとする限り、幾らかのリスクは避けられず、それを完全に無くすことは決してできない。さらにいえば、リスクを完全に無くしてベネフィットだけを得ることは不可能である。 
小学生のこどもたちに放射能だらけの日本を残した大人たちのこの開き直った態度…。科学にはベネフィット(便益)もありますが、失敗もあります。失敗して未来の世代の迷惑をかけたことについては謝るべきです。そこから始めるべきだと思うのですが、都合のわるいことは隠して、どんな顔をしてこんな教育をこどもたちにできるのでしょうか。実際には、学校の先生たちもこのテキスト以外で放射能のことを勉強している方は少数派だと思うので、何も疑わずにテキストをなぞるように教えているのかもしれません…。

とにかく、いろんな人の話を聞き、いろんな知識を得て、一人ひとり、判断していくことが重要だと思います。テレビや新聞や学校の先生の言うことだけ聞いていると、偏った情報しか入ってきません。

前置きが長くなりましたが、イベントの詳細は以下です。

地震帯に多くの原子炉がある日本。福島原発事故という悲痛な経験を経てなお、九州で大地震が起きても川内原発は止まりません。動き出した中央構造線の上には伊方原発が、高浜・美浜には40年を越えた老朽原発が建っています。福島原発ではいまも収束作業が続けられ、大地も海も食品も汚染され、内部被ばくはこの国に暮らすすべての人の問題です。そして、原発事故子ども・被災者支援法に基づく支援策は放置されたまま…。
私たちに何ができるのでしょう。絶望して立ちすくんでいても子どもたちは守れません。「いまそこにある危険とどう向き合うか」を学び、私たちの命を私たち自身で守る力を強くするために、何ができるのかいっしょに考えましょう!

 ●[オリーブセンター] 守田さんに聞いてみよう! 安保のこと原発のこと
とき: 9月13日(火)10:30~12:30
ところ: コープ自然派しこく オリーブセンター会議室(香川県高松市前田東町440-1)
定員: 40人
イベントID: 02162204
E-mail: katsudou.olive02(アットマーク)shizenha.co.jp

●[徳島センター] 内部被ばくと安保と原発のつながりについて
とき: 9月14日(水)10:00~12:00
ところ: コープ自然派しこく 徳島センター会議室(徳島県徳島市東沖洲2丁目43番3)
定員: 50人
イベントID: 0116672
E-mail: katsudou.tokushima01(アットマーク)shizenha.coljp

●[こうちセンター] 明日に向けて
とき: 9月22日(木)10:00~12:00
ところ: 高知ぢばさんセンター(高知県高知市布師田3992-2)
定員: 50人
イベントID: 03160022
E-mail: katsudou.kouchi03(アットマーク)shizenha.co.jp

■講師: 守田敏也(もりた としや)さん
■参加費: (組合員)大人300円 (組合員外)大人450円
■託児: あり(子ども・1才未満の同伴: 可)
 <託児費>(組合員)300円/1人 (組合員外)450円/1人

参加のお申込みは、各センターのE-mailに、件名「コープ自然派イベント申込」とご記入のうえ、以下の情報をご連絡ください。
 1) イベント名 2) イベントID 3)お名前 4)組合員コード(組合員の場合) 5) 参加人数 6)連絡先 7)託児の有無と年齢