改憲勢力2/3獲得、というわけで「香川で憲法をしゃべる会」を開催します。

参院選の結果が出ました。改憲勢力がこれで、衆議院・参議院ともに3分の2を確保しました。つまり、憲法改正の発議ができる準備が整ったということです。

安倍首相は、選挙期間中は憲法改正のことになるべく触れないようにしていたようですが、昨夜、池上彰さんのインタビューを受け、憲法改正は立党以来の悲願であり、「全文から全てを含めて変えたい」とうれしそうに語っています。




ところが、国民にはあまり伝わっていません。

高知新聞が7月2~4日にかけて高知市内でインタビューしてまわったところ(対象者100人)、「3分の2」の意味を知らない人が83%に上り、その後、毎日新聞が7月10日に、全国の有権者150人に街頭でアンケートを実施したところ、6割近くの83人がこのキーワードを「知らない」と回答しています

自民党の憲法改正草案を読んでいる人はごく一部にとどまると思います。

東京新聞が投票日に、投票を終えた100人に対する聞き取り調査では、改憲を望む有権者は3割程度(31人)で、過半数(55人)が反対しています。

改憲賛成の理由を見ると、「今の時代に合った憲法が必要」「人権とか、女性の地位向上とか、憲法もより良くすべきだ」など、自民党がどんな憲法にしたがっているかを知らずに賛成していることがわかります。

改憲勢力はこれから、改憲に向けたキャンペーンをどんどん行ってくるでしょう。改憲の是非を問う国民投票が行われても、よくわからないままなんとなく改憲に賛成してしまう人がたくさん出てきてしまいます。

国民一人ひとりが、もっと知識を得て、自分の頭で考えて判断していかないと、自分の望まない未来をつくることにひと役買うはめになってしまいます。

今回の選挙で思ったのは、インターネットの力は大きいけれど、それと併せて、リアルの世界でも対話を行っていくことの重要性。インターネット上で見るものというのは、たいてい自分がもともと興味や関心のあるもので、全くそのテーマに関心のない人に情報を届けるのはなかなか大変ですが、街なかで知らない人に話し掛けたら、案外、ちゃんと向き合ってくれて、お互いに学びのある対話ができることを知りました。ネットとリアル、両方の世界での対話と情報発信を続けていくことが大事だと思いました。

改憲勢力が「3分の2」を獲ったからといって、まだ終わりではありません。

選挙という「チャンス」、この期間が一つ終わりを遂げましたが、その余韻に浸っていると、あっという間に時間が経ってしまいます。この気持ちの盛り上がりが続いているうちに、次のスタートを切りたいと思い、ひとまず、憲法について知る会を開催することにしました。



いろんな形で継続して開催していきたいと思っていますが、まずは、現行憲法と自民党の憲法改正草案を見比べて、その変更箇所や意味合いについて、みんなで理解を深める会にしたいと思います。ぼくは憲法の素人ですが、いろんな本をもとに資料を準備しておきます。意見や考えを発表していただける方も歓迎です。もちろん聞いているだけでもOKです。気楽な会にできたらと思います。


「香川で憲法をしゃべる会 その1」


日時
2016年7月16日(土) 13:00~15:00 →(変更になりました)9月18日(日)12:00~14:00
場所:
香川県綾川町内
(個人の敷地内なので、お申込みいただいた方に個別にお知らせいたします)
参加費:
300円(おやつ、お茶、資料代)
参加申し込みやお問い合わせは、こちらのフォームからお願いします。(あるいは、知り合いの方はメールでもfacebookでもなんでも)


ご参加お待ちしています! 


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