三宅洋平さんの選挙フェスで創価学会有志が訴え。「組織の意思任せにするのは終わりにしよう」

選挙になるとよく、創価学会員の同級生から電話がありました。その頃、ぼくは政治に無関心だったので、突然どうしたんだろうと思って電話をとり、特に用があるわけでもなさそうだけど長々と話し、突然、選挙の話を切り出されて、そのときになってようやくぼくは電話の目的を知り、腹を立ててすぐに話を終わらせたものです。政治には無関心だったけど、自分の意思決定を誰かに干渉されるのは昔から嫌いでした。今振り返ると、選挙の話を切り出すまでに何十分も話をしていたのは、久しぶりに連絡をしていきなり投票のお願いだと気まずいというのもあるだろうけど、頼むほうとしても、切り出しにくかったんだろうなぁと思います。

2016年7月2日、渋谷のハチ公前広場で行われた「選挙フェス」で、びっくりすることがありました。



東京選挙区から立候補しているミュージシャンの三宅洋平さんを中心とするフェスのステージに、「安保関連法に反対する創価大学・創価女子短期大学関係者 有志の会」の方が立ち、自民党べったりの公明党や、創価学会の内情を批判し、学会員に対し、組織の意思任せにするのは終わりにしようと訴えかけるスピーチをされました。




<書き起こし>

本来なら公明党支持者であるはずなんですけれども、ちょっと無理です。

こんなことを言うと、怖いんですけど、友だち減るんですけど、でも、指をくわえて権力を暴走させるわけにはいかないんですよ!

ぼくの出身大学、創価大学の創立者、池田大作先生は、自衛権の増強に反対の立場をとっています。なんで今、創価学会は、公明党は、安倍さんとグルになって好き勝手やっているんでしょうか?権力を批判しない宗教は、宗教じゃない!

ただ、私たちの闘いは、大変険しいものがありました。「安保を批判すると地獄に落ちるぞ!」って幹部から言われました。「安保にYESともNOとも言ってはいけない」って、創価大学の学生はかん口令が敷かれているところもあります。創価大学・創価学会は、学問の自由とか言論の自由とかとはほど遠い、思想統制の世界に変わってきています。それは、きっと創価の世界に政治権力との癒着構造とか利害構造があるからだと思います。

私は創価学会を分裂させることなど全く意図していません。現在も創価学会男子部として、一員として活動しています。ただ、今も熱心に支援活動に動いておられる全国827万世帯の学会員さんに伝えたい。自分の信仰を、自分の人生を、自分の幸せを、組織の意思に任せるだけにするのは終わりにしましょう。

ぼくら、かつて、「貧乏人と病人の集まりだ」っていうふうにバカにされて、いじめられてきた。でも今、バカにする側に回ってるんじゃないでしょうか?

組織とかしがらみとか功徳とかっていう、そういう狭い殻に閉じこもっていないで、ユナイトしていきましょう! ありがとうございました!

<書き起こし 終わり>





スピーチを聞き終えた後の三宅洋平さんの様子にも感動しました。三宅洋平さんは、今回の選挙に立候補するために「一生分の勇気をふりしぼった」と何日か前の演説で話していました。経験した者にしかわからない気持ちだと思います。