竹の屋根の薪ストッカー(薪棚)をつくる。

庭木の伐採の手伝いで薪用の木を軽トラのトラック何杯分かいただいてきたのはいいものの、薪の置き場所がなく、家の軒先に積み上げておくとシロアリが来ると教わったので、薪置き場(薪棚)を自分でつくってみることにしました。

「山で暮らす愉しみと基本の技術」(大内正伸 著)という本で紹介されていた薪棚を参考にさせていただきました(というか、屋根以外はほとんどそのままです)。




家で使うちょっとした机や椅子などはつくったことがあるけど、屋外で土台から作るようなものは初めて。土台のコンクリートブロック(上の本では石を使用しています)を水平に設置するのが思ったより大変でした。全部をちょっとずつあちこち調整しても、結局どこかがずれてきて、どツボにハマります…最初に1つの位置を決めて、次の1つをきっちり合わせて…と順番になるべく正確に位置決めしていかないと、いつまで経ってもなかなか全部の帳尻が合わないのだと、やってみてわかりました。


ようやく土台の位置が決まり、薪を乗せる角材をビスで留めました。


柱を杭のようにして木槌で打ち込むので、まず、地面に突き刺す部分をナタで削って先を尖らし、その部分は燻しておいたほうが長持ちするかなぁと思って、火を焚いて表面を焦がしておきました。やりすぎるとスカスカになってもろくなりそうなので、そこそこの加減で…。


こんな感じになりました。上が燻したあと。


水平器を当てながら、垂直に打ち込んでいくのも難関でした(なるべく垂直にしたつもりが、このまましばらく放置し、その角度のまま留めてしまったので、結構歪んでいます…)。


柱同士を固定する横棒(何というんでしょう?)を取り付けました。


本に倣って、切り込みを入れてみました。


天井をビス留め。だいぶ薪棚っぽくなってきました。

前に解体した倉庫の燃えない板が産業廃棄物として処理する必要があり、まだ庭にたくさん積み上げられたままになっていたので、これを屋根に活用しようと思っていましたが、薪棚が予想以上にきれいにできてきたので、最後に汚い板を上に乗っけるのはイヤになり、かといって波板を買ってきてさらに不燃ゴミを増やすことになるのもイヤだなぁと思い、目をつけたのは…


ぼうぼうの竹林。竹で屋根を作ってみたい!と前から思いつつ、倉庫の波板の屋根を修理したときにも検討したのですが、大規模なのはあまりに大変になりそうなのでそのときは結局あきらめました。でも、薪棚くらいの屋根ならできそう、と思い、試してみることに。

ずっと放置された藪の中から太い竹を必要な分量、伐り出してくるのがひと苦労でした。

屋根の長さは90センチ。


インターネットで「竹 屋根」などで検索すると、いろいろ出てきますが、竹を2つ割りではなく4つ割りにしている方もいて、そのほうが見た感じよさそうだったので、4つ割りでつくってみることにしました。


インパクトドライバーで穴をあけて、紐で結束します。


こんな感じ。お椀状に下に竹を並べて、その隙間に逆向きの竹を乗せて雨の侵入を防ぎます。

結束には、近所のホームセンターでサイザルの紐が売っていて、水草なので雨に強いようで、これを使ってみました。どれくらいもつのかは不明ですが、土に還らない素材はなるべく使いたくなくて、もし切れたらまた作り直せばいいや、という感じです。


紐をそのまま通すのは大変なので、先にマスキングテープを巻き付けて通しやすくしました。


こんな感じになります。屋根の高さで結束していくのは大変そうだったので、低い場所で幅50~60センチくらいずつ結束して上に乗せ、3つに分けたものを上でつなぎ合わせました。


なかなかいい感じ! 竹を乗せることを想定していなかったので、天井の板が薄すぎてちょっとたわんでいるのが気になりますが…。


重たいので乗せただけでも結構安定していますが、サイザル紐で数箇所結びつけて固定しました。


最後に筋交いをつけて完成!


横振りの雨のときを考えると、屋根をもうちょっと突き出させたほうがよかったかなぁ…。まぁ、薪棚一作目なのでこれでよしとしておこう。これ一つだと足らなそうなので、そのうち改良版をつくる予定です。


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by 硲 允(about me)
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