友人が営む「ミニマル農園」の山の平飼い卵。飼い始めた鶏さんが今年の11月に初めて卵を産み、先月のかがわESDまつりのときに持ってきてくれていましたが、初めて産んだ7つ限定で買えず、いただくのは今回が初めて。
ニワトリさんの種類が「ボリスブラウン」と「ホシノブラック」の二種類いて、こちらは「ボリスブラウン」とのこと。
ふっくらと元気そうな卵です!
どんなニワトリさんが産んだのかというと…
こんな感じで暮らしているそうです。
卵のことが紹介されたミニマル農園の説明書きによると、日本国内のニワトリの95%以上はケージ飼いで、1羽あたりB5判かそれよりも狭い金属製のケージの中に閉じ込められ、振り向くこともできない状態だそうです。何ともかわいそうな…生計を立てていくためには効率重視でやむを得ないのだろうけど、そんなニワトリに生まれ変わったとしたらどうだろう…!?
ミニマル農園のニワトリさんたちはいかにも元気ハツラツとして見えます。
基本的には雌のニワトリばかりだそうですが、雄も紛れ込んでいたらしく(!)、中には有精卵も混ざっているようです。
そんな卵をありがたく、割ってみると…
しっかりと張りがあって、きれいな黄色(黄色の感じは実際に見るのと写真とではだいぶ違ってきてしまうのですが)。エサなどによって黄色の濃さが変わるらしく、色を濃くして美味しそうに見せるためにとうもろこしやパプリカを与えるのが一般的だそうです(色が濃いと美味しいというわけではないのですが)。
一般的には、ニワトリのエサとして配合飼料が与えられ、穀類、とうもろこし、油かすなどを混ぜているそうですが(遺伝子組み換えの輸入とうもろこしや、農薬、抗生物質や添加物の心配があります)、ミニマル農園では、自家製の発酵飼料を用い、穀類、腐葉土、牡蠣ガラ、イリコ・かつおの出汁ガラ、炭、水などを米ぬかと混ぜ合わせた発酵ごはんを与えているそうです。それに、おやつに刈りたての青草、水は川の清流で、元気なはずです。
貴重な6つの卵…せっかくなので、いろんな食べ方を試してみることにしました。
まずは生のまま、卵かけご飯に。
一般的な卵はたいてい臭みがあって生のまま食べようとは最近は思いませんが、ミニマル農園の卵は生のままでも美味しい! しっかりとした味だけど、すっきりしています。
翌日は目玉焼きに。
ハーブソルトでいただきました。
次は卵焼き…
写真よりもきれいなレモン色だったのですが、なかなかその色が出ません! 卵焼きも味付けは塩だけ。卵の自然な甘みが感じられます。
翌日はゆで卵。
美味しい卵はどうやっても美味しい。
卵フルコース。最後は、プリン。
牛乳ではなく、豆乳を使って相方がつくってくれました。卵1つでプリンが2つでき、この方法も食べごたえがあり、ゆっくり卵の風味を味わえます。美味しい卵のプリンも最高!
普段、家で卵は食べませんが、時々、広い場所で元気に楽しく暮らしているニワトリの卵をいただくことはあります。動物性の食品は、たくさん食べたり食べ続けると身体が重たくなったりすることがありますが、ミニマル農園の卵は毎日食べ続けても快調でした。
ミニマル農園では、ホーリーバジル(インドで万能のハーブといわれているらしい)も育ててホーリーバジルティを販売しており、ニワトリさんたちにもホーリーバジルティーを水に入れてあげているそうです。「おいしいかニワトリから聞いていませんが、よくつついています」とのことで、ニワトリに生まれ変わるなら(人間がいいですが)、狭いケージではなくこういうところで暮らしたいものです。
「ミニマル農園(minimal farm)」のウェブサイトはこちら。
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