YOKOHAMA WOOD(TOMATO畑)の薬剤・漂白処理不使用のお椀のこと。


最近買ったお椀。一見、何の変哲もないお椀に見えるかもしれないけれど、安全や健康にこだわった、YOKOHAMA WOOD(by TOMATO畑)のナツメ椀。コープ自然派のカタログに載っているのを見て初めて知り、届けてもらった。

どうこだわっているのかというと、まず、木材に薬剤の使用や漂白処理を一切行っていないとのこと。木の製品というと、見た目で自然なものに見えるけれど、普通、その製品ができる過程で、いろんな薬剤や化学物質が使用され、それが人体にどのような影響を与えるかわからない(いきなり病気になったりするほどの毒性があるものはもちろん使用が禁止されているわけだけど、暮らしの中の化学物質が身体に蓄積すると、化学物質過敏症を発症したり、病気や体調不良の原因になることもあるだろう)。

器の木材の「漂白処理」というのは、ほとんど意識したことすらなかったけれど、そう言われてみると、写真で見覚えがある、製造中の木の器はやけに白く、あれは漂白しているからなんだ。

漂白していないと、木の天然の染みや節がよく見えるわけだけど、それでいいんじゃないかと思う。


届いた器を上から見ると、写真の右の方に黒い染みが見えるけれど、これがイヤだとは思わない。前に買った香川漆器のお椀にも黒っぽい染みがついていて、これももしかすると漂白していないのかもしれない。染みも自然の姿で、一種の味わいがあるし、漂白剤を使っていないほうが気持ちよく使える。今まで気にしていなかったけど、染みがあったらラッキー!という感じになった。いいことを知った。

今回買ったお椀は、天然の布を使った拭き漆を使用している。拭き漆というのは、布で拭くようにして漆を塗っていくわけだけど、その布の繊維のある程度は付着は避けられないのだろう。そこで、天然素材を使ってくれているというのはありがたい。ちなみにうちで食器を拭くふきんにしても、化学繊維が付着して次の食事のときに身体に入れてしまうのがイヤなので、相方がつくってくれたオーガニックコットンのさらしのふきんを使っている。

YOKOHAMA WOODの商品は最初は国内で生産されていたが、野生の素材を入手しやすいため、中国福建省に工房を構え、材料の採取・精製から加工・仕上げまで、人任せにする工程はひとつも無いという(一部の商品で国産も再開しているとのこと)。

このなつめ椀は、毎日、ご飯用の器として活躍してくれている。


手に持った感じも心地いいし、情報として知っているからなのもあるけれど、いかにも健康的な使用感で、安心して使えるのがうれしい。


【関連記事】

by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto