イオンに設置されたソファーテーブルに、「KEEP DISTANCE」という文字が書かれていました。
日本ではソーシャル・ディスタンス(social distance)という言葉をよく見聞きしますが、これは社会における心理的な距離をにおわせる言葉で、他人と物理的に距離をとるという文脈で用いるのは違和感を感じます。物理的、身体的距離をいうなら、ソーシャルではなく、フィジカル・ディスタンス(physical distance)のほうがしっくりきます。
英語ではsocial distancingという言い方があり、これは公衆衛生学において他者との物理的接触を避けるという意味で使われてきたそうですが、WHO(世界保健機関)も、physical distancingという言葉を使うようになったようです。
イオンは「防犯カメラ」ではなく「安全カメラ」という言葉を使っているし、あえてソーシャル(social)という言葉を使わないようにしているのかもしれないと思いました。
「そういうつもりでその言葉を使っていない」としても、その言葉の語源や響きがもたらす影響というのがあるように思います。
それにしても、出歩くときは常にマスクを携帯し、他人と物理的距離をとって行動しなければならない世の中になるとは、いまだに外出すると、映画の中の世界のような奇妙な感じがしてきます…。
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by 硲 允(about me)
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英語ではsocial distancingという言い方があり、これは公衆衛生学において他者との物理的接触を避けるという意味で使われてきたそうですが、WHO(世界保健機関)も、physical distancingという言葉を使うようになったようです。
イオンは「防犯カメラ」ではなく「安全カメラ」という言葉を使っているし、あえてソーシャル(social)という言葉を使わないようにしているのかもしれないと思いました。
「そういうつもりでその言葉を使っていない」としても、その言葉の語源や響きがもたらす影響というのがあるように思います。
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