サツマイモは畑の海藻

畑と庭のきゅうりは、今年、もう実をつけ終えたが、お店に行くと、年中、きゅうりがある。阿波の無農薬きゅうりがまた売れ残りコーナーに入っていたので買ってきた。生で食べてみるとまだ新鮮で、売れ残りコーナーで安売りするには早すぎるように思った。

サツマイモの葉っぱは、自分でサツマイモを育てるまで食べたことがなかった。店に行っても売っていないのだから、そういう機会はなかなかない。サツマイモの葉はそのまま食べるとそれなりにアクがあって少し苦いが、収穫してすぐに水に浸け、一晩置いてから、塩を入れた熱湯で茹でると、アクが抜けて美味しく食べられる。茹でていると、なぜか海の香りがする。サツマイモの葉は、畑の海藻だ。畑と海は、サツマイモでつながっている。

塩ゆでした後、干網などで干してカラカラにしておくと、保存食になる。これを味噌汁に入れると、まさにワカメ!不思議な葉っぱである。

塩ゆでしたサツマイモの葉を包丁でザクザク切り、売れ残りの阿波きゅうりと一緒にして、塩と醤油で味付け。さらに、バルサミコ酢をかけると、なつかしのきゅうりとワカメの酢の物ができあがった。ワカメじゃなくてサツマイモの葉なんだけど。最近は、海のものは塩しか食べなくなったので、これはなつかしの味だった。

サツマイモの葉は一気にたくさん収穫することになるので、どう保存するか、ちょっと悩む。去年はペーストにして脱気して、まだ2瓶残っている。今年は去年ほどの量でもないので、茹でた後、刻んで塩を多めに入れて瓶で塩漬けにしておいた。そのまま食べるにはしょっぱ過ぎるので、スープに入れよう。味噌を入れて、ワカメ入り味噌汁風にしよう。