セルフのさぬきうどんの頼み方。香川屋本店(綾川店)で、塩だけで食べる。

香川に来てから、東京にいた頃よりも、外で知らない人から話し掛けられることが増えました。まだ移住する前、家探しで香川に来て「ことでん」というローカル線の電車に乗っていると、おじさんが話し掛けてきました。「うどん会館」に行くから先に電車を降りると言うと、「うどん会館か~、香川屋のほうが旨いで」と教えてくれました。

ぼくは「うどん会館」のうどんも家庭的な味で好きで時々行きますが、香川屋(香川屋本店 綾川店)にも同じくらい通いました。香川屋は、さぬきうどんの「セルフ店」としてはベーシックな感じです。


最初の頃は、どうやって注文するのか知らずにどぎまぎしていましたが、2年も香川にいるともう慣れました。

おぼんを取って、カウンターで、「かけ 大(だい)」とか、「醤油 大(だい)」とか言います。「かけ」とは、「かけうどん」、「醤油」は「醤油うどん」のこと。お店によっていろいろですが、たいてい、「小」はうどん1玉、「大」は2玉だと思います。香川屋では「特大」もあり、これは3玉。


すると、「冷たいの? あったかいの?」と訊かれます。茹で上がっているうどんを、もう一度お湯に通してさっと温める(「あったかいの」)かどうか、という意味です(「醤油うどん」の場合は、冷水で冷やしてくれるのかな?)。

そして、おでんや天ぷらやおにぎりがあるので、皿に好きなのを選んで自分で取ります。


さぬきうどんに慣れた香川の人たちは、ここまでの一連の流れを無駄なくスムーズに進めてしまうので、もたもたしているとイラつかれてしまいます。

レジではお店の人が、お盆に乗ったうどんを見て、その種類や「大」「小」を一瞬で見分けるのもすごいです。


これは、一緒に行った相方が頼んだ「梅ソースぶっかけ(小)」。

うどんの出汁にはたいてい砂糖が入っていて、ぼくは砂糖を控えているので、生醤油(醤油うどん)を頼んで、持参した醤油や塩をかけて食べることがあります(お店の醤油には砂糖や人工甘味料が入っていることが多いので)。

この日は、香川屋のすぐ近くのイオン綾川店で買った沖縄の海塩「ぬちまーす」をかけてみました。



ちなみにこの塩は、沖縄県宮城島の海塩を100%使用し、海水を細かい霧にして水分だけを蒸発させる「常温瞬間空中結晶製塩法」という方法で作っているそうで、塩の粒がめちゃくちゃ細かく仕上がっています。

香川のうどん通の方が、初めて行くうどん屋では、麺自体の味がよくわかるように「かけ」か「ざる」を頼むと話していましたが、塩だけで食べると一番よくわかるかもしれません。

香川屋では、醤油うどんを頼むと、お盆に醤油も乗せてくれるのですが、別のうどん屋さんでは、カウンターで醤油を自分で取って持っていくシステムになっていて、ぼくがそれを取らずにいると、「醤油持ってってね」と言われたことがあります。「マイ醤油あるんで」と言うと、「そう、マイ醤油ね」と、何でもなさそうにされていました。


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