やぶの中から救出されたダイコンの種の話。

何でこんなところに!と不思議そうに、相方がダイコンの種(さやに入ったまま)を庭で見つけて家に持ってきました。

「畑から持ってきて放り込んでおいたんよ~。山のように種が採れたから。そのへんで芽出すかなと思って」

でも、こんなやぶの中だとかわいそう、とのこと。

いつの間にかこんな状態になっていました。


この中から発見されたらしい。たしかに、この環境はダイコンには厳しすぎる・・・。

相方がさやから種を取り出している最中、びっくりした声を出し、どうしたのかと思ったら、土もないところで既に発芽している種がありました。


「あなたたち、あんなところで芽を出して、どうするつもりやったん!?」

やぶの中で草に持ち上げられ、さやの中で芽を出したダイコンは、そのまま放っておいたらどうなったのだろう。さやに含まれた水分と養分で持ちこたえ、そのうち地面に着地して育ったでしょうか、うーん・・・なかなか厳しそう。

芽を出した種は、相方が庭の畑の土にうめてくれました。

数日後、雨上がりに、立派な芽を出していました。


ぼくにはそっぽを向いてそうですが、「無事に出たよ!」と相方にうれしそうに伝えようとしているように見えました。


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