野菜は草の中で勝手に育つもの。空き地に種を蒔いたなら…

草の中のニラ


朝一で庭の草刈りをしていた相方が、長細い葉を手にして家に戻ってきました。

「これニラちがうん?」

一口かじってみると、ニラの味でした。

ぼくも現場を見に行きました。



こんな草ぼうぼうの中で育っていました!



「美味しいものが食べたい」と、オリジナルソングを歌っていたらニラさんが現れたらしい。

家に野菜をきらしていましたが、卵と合わせて朝食の一品になりました。




自然発芽したマイクロトマト


昨年、ミニトマトよりも小さいマイクロトマトというトマトの原種が畑で種から育ちました。



マイクロトマトは熟すと実が落ちやすく、収穫のタイミングを逃した実がたくさん土の上に落ちていました。

今年、発芽したらいいなぁと思っていたら、願い通り、たくさんの芽が出ていました!



一見、草だらけで見分けがつきませんが、草を取ると、こうなりました。



アップで見ると…



まだ子どもです。昨年も育つのがゆっくりで、秋の肌寒くなったころが最盛期でした。

確実に育ってもらうために草を取りましたが、これだけ発芽していたら、草の中で放置していても元気に育って実をならすのもあるのではないかと思います。

畑のあちこちで独りでにトマトが毎年育ったら楽しいなぁ。


使われていない畑で毎年勝手に育ち、子孫を残すダイコン


仏生山(高松市)でよく歩く通りに面した畑(田んぼ?)で、毎年ダイコンが独りでに育っています。



この畑は、草が伸び放題にならないように年に数回トラクターで耕しているだけ、あとは何も植えずに放置しているようです。

ところが、おそらく前に育てていたダイコンが毎年発芽し、冬には根が太って立派に育ちます(誰も食べていないようですが)。春には種ができて、その頃にトラクターが入るので、その種がまた発芽して…というように、誰もダイコンを育てようとはしていないのに、ダイコン自身で命を繋いでいる「ど根性」ダイコン。「なんで誰も食べないのかなって言ってるかもね」と相方。誰かの敷地なので勝手に食べるわけにはいきませんが、目で見てずいぶん楽しませてもらっています。


空き地で野菜を育ててみる!?


こんなふうに、野菜は手間暇かけなくても勝手に育ち得るので、何にも活用していない空き地などに野菜の種を蒔いてみたら面白いかもしれません。

背丈の高い草がぼうぼうだと、そこで野菜が育つのはなかなか厳しいかもしれませんが、仏生山の畑のように、定期的に草を刈るだけも管理をしているところだと可能性が高まりそうです。

自然農法を提唱した福岡正信さんも、多摩川の河川敷にダイコンの種をばらまいて、それが大きく育っているという話を聞いたことがあります。

あちこちに草と一緒に野菜が育っていて、野菜が必要になったら、ちょっと近所を散歩して見つけてこれたら楽しそうです。



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