「学びを結果に変えるアウトプット大全」(樺沢紫苑 著)を読み、アウトプットの重要性を改めて

相方が図書館で「学びを結果に変えるアウトプット大全」(樺沢紫苑 著)という本を借りてきてくれました。どこかで見たことのある本やなぁと思ったら、ぼくが本屋でこの本に興味を持って立ち読みをしているのを見て覚えていたという。



一時、ぼくもブログでよくアウトプットのことを書いていました。油断するとインプット偏向になりがちで、普段からインプットとアウトプットのバランスには気をつけています。インプットばかりしていると、頭の中の情報は増えますが、現実はなかなか前に進まないし、活用できずにいる情報が混沌として気持ちもどんよりしてきます。

この本によると、インプットとアウトプットの黄金比は3:7だといいます。特に意識しないでいると、この反対くらいの割合になりがちだと思います。3:7にするには、インプットを厳選したり、かなり意識的にアウトプットをしていく必要があるでしょう。

ぼくはたくさんしゃべるほうではないし、学生時代からインプットばかりでアウトプット不足の状態が続いていましたが、ブログを(ほぼ)毎日書くようになってから、だいぶアウトプットの比重が高まってきたように思います。文字で書いていると、出来事や考えたことなどが記憶にも定着しやすくなり、会話でもアウトプットしやすくなりました。

アウトプットの重要性に気づいて実践しはじめてからまだ数年ですが、インプットばかりしていた頃との違いは明白で、気持ちが積極的になり、いろいろと物事も動き始めた感じがしています。インプットばかりして東京で暮していた頃は、頭がぼんやりしてこれはヤバいと自分でも思っていましたが、ブログを毎日書き始めてから、頭もしゃきっとしてきました。

ぼくはこのブログの前にもいくつもブログを開設していて(すぐに更新が滞って、定期的に心機一転、新たに立ち上げるので…)、一時は、読書録(感想)を書いていた頃もありました。といっても、一冊読んでも、アウトプットしたいことが特に思い浮かばず、苦しまぎれに書いていたのを思い出します。今思えば、日常的にアウトプット不足で、本を読むときにアウトプットを前提にした読み方をしていなかったので、さぁ感想を書こう、と思っても、何も出てこなかったのでしょう。

なるべくアウトプット中心にすることを心がけるようになってから、インプットの仕方も工夫するようになりました。自分のアウトプットに役立たない情報をインプットするのにムダに時間を使うことが減りました。ぼくは記憶力も鍛えてこなかったので、インプットしたことをすぐに忘れてしまうほうなので、なるべくすぐにアウトプットで活用できる情報を取り入れるように心がけています。せっかくインプットに長時間費やしても、必要な頃にはすっかり忘却の彼方、というのでは意味がないので…。

「アウトプット大全」には、アウトプットを強化するために参考になる情報がたくさん書かれていました。本の虫になってインプットばかりしていた頃に読んでたらよかったなぁ、という感じです。

印象に残ったところを、自分用の記録も兼ねて、列記したいと思います。

  • 2週間に3回使った情報は長期記憶される
  • 「長く話す」より「ちょくちょく話す」
  • 「強い絆」の数名と濃い関係を
  • 営業は「売り込む」のではなく「価値を伝える」
  • タイピングよりも手書きのほうが記憶が定着し、新しいアイデアを思いつきやすい
  • 「読む」行為を一瞬でアウトプットに買える方法=書き込み(攻めの読書)
  • 素晴らしいインプット(体験)をすぐに紙に焼き付ける
  • 落書きをすると記憶力アップ
  • 続けるには「今日」「今」やることだけを考える
  • まずは「30点の完成品」を

「大全」というだけあって、幅広い側面からアウトプットについて書かれています。一冊にわたってひたすらアウトプットの重要性について読んでいると、むずむずと、アウトプット意欲がわいてきます。最近インプットばっかりやなぁ…というときに、おすすめの本です。




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by 硲 允(about me)