コープ自然派で届けてもらった、椿き家の国産有機大豆豆腐。
コープ自然派のカタログによると、使われている大豆は、北海道の折笠農場で無農薬、無化学肥料でつくられたものとのこと。
国産の無農薬大豆は珍しい存在で、それでつくられた豆腐も珍しい。この豆腐のパッケージには国産大豆の情報が書かれていて、
国産大豆の総生産量 229,000t
その内、国産有機大豆 974t(有機の割合 0.43%)
(農林水産省 平成19年認定事業者に係る格付け実績)
とのこと。有機栽培の大豆の割合がわずか0.43%というのは残念な現状だけど、今の市場では、有機大豆で生計を立てていくのは難しいんだろうなぁ、と想像します。
そしてもちろん、「丸大豆」使用。
初めて「丸大豆」という言葉を見たときは、なんじゃそりゃ?と思いましたが、大豆丸ごと、という意味だそうで、椿き家のウェブサイトによると、メーカーによっては、大豆の皮や芽の部分を取り除いた「脱皮大豆」を使用することがあり、粉末の豆乳からも豆腐をつくることは可能だそうです。醤油にも「丸大豆」と書かれていることがありますが、醤油の場合、大豆油を絞った残りの「脱脂大豆」を使用する場合があるそうです。大豆丸ごと食べたほうが栄養豊富に違いありません。
そして当然、遺伝子組み換え大豆不使用。
生活協同組合連合会 グリーンコープ連合で、放射能測定もしてくれていて、不検出です。
見た目も美しい豆腐です。
豆腐に「消泡剤不使用」と書かれているのを見たことのある方が多いと思いますが、豆腐をつくる過程で泡が出て食感がわるくなることがあるそうで、それを防ぐために使用されるのが消泡剤です。これは原材料に必ずしも表記しなくていいルールになっているそうで、何も書かれていないからといって使用されていない、というわけではないので要注意です。椿き家では、消泡剤を使用しなくても泡が立たない製造設備で生産しているそうです。
消泡剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、シリコーン樹脂、大豆リン脂質、食用油などが使われるそうで、シリコーン樹脂なんて、見るからに、食べものに入れてもいいんかいな、という感じです。
そして、椿き家の豆腐は、凝固剤にはにがり100%を使用しているとのこと。
食べてみると、大豆の風味が濃厚で、なおかつクセがなく、すっきりとしていました。
木綿豆腐も購入。
こっちはもっとずっしりとしています。
木綿の跡が写るくらいアップで。
ちなみに上に乗っているのは生姜です。
木綿豆腐も美味しい! 冷奴でいただきましたが、火を通してもそれもまた美味しそうです。
ウェブサイトによると、椿き家の折笠廣司社長は、豆王国、北海道十勝の農家で生まれ、5歳の頃、農薬の空き袋をかぶって遊んでいたことが原因で胃潰瘍になってしまったそうです。10代後半まで症状が続き、農薬に怒りを覚え、「安全で安心できる食品づくり」を志すようになられたとのこと。それは腹立つわなぁ。空き袋をかぶって遊んでただけなのに、10代後半まで胃潰瘍に悩まされるなんて! それにしても、空き袋をかぶっただけで、そんなに長く症状が続くとは、農薬おそるべし…。
そんなストーリーを読んで、ますます椿き家の豆腐を応援したくなりました。
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by 硲 允(about me)