LGBTQの人たちのトイレの悩みを緩和する取り組み。マークの投票を受付中!

LGBTに加え、最近ではLGBTQという言葉を見聞きするようになりましたが、この「Q」というのは何を表すか、ご存知でしょうか?

Qは、Questioning(謎) または Queer(説明の難しい) の略で、性が「男」「女」のどちらか一方だけにあてはまらず、L(レズ)、G(ゲイ)、B(バイセクシャル)、T(トランスジェンダー)のどれにもあてはまらない人を指すそうです。

香川県の非営利団体PROUD(プラウド)によると、LGBTQの中でも、特に中性的な見た目の人や、性同一性障害を抱える人、トランスジェンダーの人にとって、外出時に男女別のトイレに行きにくく、トイレを我慢したり、外出するのをためらったりする人もいるそうです。

最近では男女共用の多目的トイレというのもありますが(近所のイオンにもあります)、自分が多目的トイレを使ってもいいのかと、遠慮してしまう人も多いそうです(ぼくは男トイレが混んでいるときなどに、遠慮なく使っていますが…)。

そこで、PROUDでは、LGBTQの人たちが多目的トイレを安心して利用できるように、多目的トイレに「どんな性別でも使えるトイレのマーク」をつける活動をされています。

公募で集まったマークの中から一次審査で11点が選ばれ、今、二次審査の一般投票を募集しています



ちなみにぼくはEに投票しました。

LGBTQの人を表すのに虹色を使っているマークが多く、調べてみたところ、これは「レインボーフラッグ」と呼ばれ、1978年にサンフランシスコで開催された「Gay Freedom Day Parade」のために、美術家・公民権活動家のギルバート・ベイカーがデザインした旗を起源としているとのこと(Wikipediaによる)。オリジナルの8色バージョンでは、ピンクは「セクシャリティ」、赤は「生命」、橙は「癒し」、黄は「太陽」、緑は「自然」、ターコイズは「芸術」、藍は「調和」、紫は「魂」を意味しているそうです。

トレイのマークの公募には、LGBTQの人々の悩みを広く知ってもらえるのでは、という願いもあるそうです。

今後、地域の行政や企業などの多目的トイレの管理者に対し、マークの取り付けを働きかける活動が行われ、その際、公募によって最優秀賞に選ばれた作品が、プラウドの推薦するトイレマークとして使用されるとのことです。

こうしたマークがトイレに貼られるようになったら、これは何だろうということで、LGBTQの人たちについて知ったり考えたりするきっかけになりそうです。


【関連書籍】


LGBT問題と教育現場:いま、わたしたちにできること (早稲田教育ブックレット)


LGBTってなんだろう?--からだの性・こころの性・好きになる性(薬師 実芳、古堂 達也、小川 奈津己、笹原 千奈未)


by 硲 允(about me)