『良い写真とは? 撮る人が心に刻む108のことば』(ハービー山口著)を読んで。

写真家のハービー・山口さんの『良い写真とは? 撮る人が心に刻む108のことば』という本を読みました。




ハービー・山口さんのことは、ピーター・バラカンさんのラジオ番組「The Lifestyle MUSEUM」に出演されていたときのお話をPodcastで聴いて知りました(こちらから聴けます)。心があたたまり勇気が出てくるお話でした。

それで本も読んでみたくなり、読んでみたら、これも素晴らしい内容でした。もともとはツイッターで書かれていた文言をまとめて一冊になった本で、写真に対する心構えというか考えというか想いというか…そういう言葉が108個紹介されていて、写真も62枚掲載されています。

人の表情が写っている写真が多く、人間の美しさや、人間の中にあるあたたかい気持ちを感じさせられ、何度も見たくなる写真がたくさんありました。特に印象に残っているのが、3.11から3週間ほど経ったとき、女川の避難所で撮影されたという、高齢の男性を写した写真。東京から写真を撮りに来ましたと告げると、寝ていたのに正座して写真を撮らせてくれたといいます…。

ハービー山口さんはウェブサイトでもエッセイを公開されていて、全部で100話あります。これも続いて読んでみたいと思っています。

写真というと、最近はブログの記事に内容の説明で添える程度にしか撮っていませんが、もっと本気で撮ってみたいという気持ちを起こさせてくれる本でした。


【関連記事】

by 硲 允(about me)