ルヴァンのごま味噌スプレッド


自家製天然酵母パンのおやつ。塗ってあるスプレッドは、「ルヴァンとパンとぼく」(甲田幹夫 著)という本で紹介されているごま味噌を参考につくってみた。



ルヴァンというパン屋さんは、かつて調布にあったそうで(1984年に東京の調布で創業。調布店は閉店し、現在は 富ヶ谷店信州上田店の2店舗)、ぼくが大学時代に調布にいた頃はまだ調布店があったのだろうか…どっちにしても、天然酵母やハード系のパンや国産小麦などに関心も縁もなかった頃なので、たどり着かなかっただろう…。


ごま味噌のパンは、お店でも販売しているそうだけど(本の執筆当時なので今はわからないけれど)、簡単に家でつくれるということで、そのつくり方を惜しみなく公開してくれている。

豆味噌と麦味噌を1対3で混ぜ合わせ、そこに5倍ほどの練り白ごまを少しずつ加えるとのこと。麦味噌が家になかったのでいきなりアレンジして、白みそとタヒニでつくってみたところ、なんとも美味しく、酸味のある自家製パンに見事にマッチした。

ルヴァンのオーナーの甲田さんは、ごま味噌、はちみつ、オリーブオイル、パン、梅干しが食卓の必需品で、旅先にもこの顔ぶれがそろうとのこと。ごま味噌が定番になるのが、食べてみてよくわかりました。

それにしても、この本は、紙の本として美しいなぁと久しぶりに思う本でした。紙の色合いや質感、手触りがよく、甲田幹夫さんの手書きのイラストや、甲田まこさんという方の版画も味わいがあり、写真の雰囲気も好きで、文章もゆったりと本の世界に浸れるようなリズム…やっぱり紙の本はいいなぁと改めて思いました。


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by 硲 允(about me)