思わず「理想境やなぁ」とつぶやいた。
理想郷ではなく、理想の境地。といってもぬか漬けの…。ぬか床の調子がよく、ちょうどいい漬かり具合。
ぬか床をかき混ぜるのを度々忘れて、最近まで調子がわるかったが、もち直してくれた。ぬか床のお世話はマメさが必要で、暑い時期は、基本的に朝晩(朝忘れたら昼晩)の2回、かき混ぜないと調子がわるくなる。
かき混ぜるのを忘れると、酪酸菌などのぬか床には増えると好ましくない菌が増えてきて、いかにも美味しくなさそうな臭いがしてくる。
そこで諦めず、なるべく頻繁にかき混ぜるのと、新しい糠や、野菜やハーブを入れていい菌を補給していくと、もち直してくれる。庭のレモングラスを大量に入れると回復力がつくことがわかった。ただ、レモングラスは葉で手を切ることがあり、かき混ぜるときに注意が必要…茎も細いので爪と皮膚の間に刺さることもある…。
ちょっと苦労して復活させたぬか床で漬けた自家製キュウリは最高… 日常の喜びは必ずしもお金で買えるものではなく、手間暇かけてじんわりと味わえるものであることが多い。
ちなみにぬか漬けのことを知るのに、「ぬか漬けの基本 はじめる、続ける。」(山田奈美 著 / グラフィック社)という本がとてもよかった。
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by 硲 允(about me)