香川の山の方へ行ったときに、地元の方に、榧(かや)の実をいただきました。この地方では「ガヤ」と呼ぶそうです。
榧の実は、あく抜きして煎るなどして食べることができるそうで、動脈硬化、高脂血症、夜尿症の改善や虫下しなどに効果があると言われています。
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実から搾った油(榧油)は、平安時代から灯火や虫除けなどに使われ、江戸時代からは天ぷらなどの食用油としても食され、徳川家康はこの油で揚げた天ぷらを食べていたという話もあります。
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榧の実オイルも販売されていました。どんな味なのか気になります。
榧の材木は、腐りにくくて保存性が高く、加工品は年を経ると風合いが美しく変化するそうです。碁盤や将棋盤は、榧で作られたものが最高級品とされているらしい。
榧を使った木工作品を販売している「榧工房 かやの森」のウェブサイトによると、榧は縄文時代には日本に存在していましたが、日本各地に伝え広めたのは弘法大師と言い伝えられているそうです。榧の実を、凶作に備える保存食とし、実から採れる油を生計の糧とするよう人々に教え導いたとのこと。
同ウェブサイトによると、「(榧は)ヒノキやスギに比べ成長に数倍の時間がかかり、30cm伸びるのに3~4年、直径1.1mほどの成木になるまでには300年かかります」とのこと。日本の榧はほとんど絶滅状態にあり、「榧工房 かやの森」では、榧の森をつくろうと、四国の山々に約30万本以上の榧を植えてこられたそうです(しかし、草に負けたり、夏の暑さにも弱く、若木は鹿やウサギに食べられたりして、山に残っているのは約3割とのこと)。
「榧工房 かやの森」ウェブサイトより |
成木になるのは300年後。どんな森になるのか見てみたいなぁ。