「自給的暮らし」を求めて移住したときに気をつけるべき優先順位

畑に田んぼに、古民家のリフォーム、ガーデニング、季節の自然の恵みを取り入れた料理、いろいろな手づくり…

「自給的暮らし」を求めて移住する人は、やりたいことが山のようにあると思います。

ぼくは香川に移住したばかりの頃、朝起きるとウグイスの鳴き声が聞こえ、畑に出ると平和な時間がゆっくりと流れ、やりたいことが何でもできるような気がしていました。

特に計画も立てず、前からやってみたかった漆喰塗りをしようと、すぐに高知の漆喰を注文し、壁を塗り始めました。

(ちなみに漆喰はいろいろ調べた結果、下の商品を使っています)



しかし、これがなかなか進まず、家の中はあちこち散らかったまま。遊びに来てくれた友だちに、「壁は後回しやろ! 優先順位考えやな」とつっこまれました。

たしかに…

暮らしの計画を立てずに1年目から米づくりを始め、1年目は「草刈り生活」で家の改修がなかなか進まずに焦っていました。やりたいことをあれもこれも、気の向くままに始めると、どれも中途半端になりがちで、ちゃんとできていないという焦りが精神的なストレスになってしまいます。

やっぱり優先順位をつけるのが大事です。

優先順位のつけ方は人それぞれ考えるのがいいと思いますが、移住して「自給的暮らし」を1年半してみて、こういう順で暮らしを整えていけば無理がないのではないかと考えました。

1、(家の改修が必要な場合)トイレ、お風呂、キッチン、洗面所など、家の中で毎日使う設備を直す
(うちはお風呂が壊れたままですが)

2、家と外との隙き間を修理する
(夏は虫の侵入が脅威となり、冬にすきま風が入ると家にいられなくなります)

3、(自宅で仕事をする場合)仕事に集中できる空間をつくる
(うちはつい砂金、ようやく快適に仕事ができる机ができました)

4、家の中で主に過ごす部屋(居間)を心地よく整える
(そうしないと、家でいるときに常に落ち着かないということになります)

5、畑を始める
(慣れていない場合、春ではなく秋の種まきから始めるほうが簡単です。夏は草の手入れに時間と手間がかかり、草と野菜の見分けもつきにくいので)

6、田んぼを始める
(農法にもよりますが、ぼくが行っている川口由一さんの方法では、春の種まきから秋の収穫まで年中作業があり、特に初めての場合は稲の成長を見守りながら作業を考えていく必要があり、暮らしが落ち着いてからのほうがゆっくりと稲と向き合えます)


(米づくりはこちらの本を参考にしています)

・・・

ちゃんと段取りを考えて物事を進める人にとっては当然の流れかもしれませんが、手当たり次第、気の向くままにあれこれ始めてしまいがちなぼくは、この1年半の反省を踏まえて、次に引っ越すときにはこのような順番で暮らしを整えていこうかと思っています。


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by 硲 允(about me)
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