アナスタシア シリーズ第5巻「私たちは何者なのか」を読んで

待ちに待った、「アナスタシア ロシアの響きわたるシベリア杉シリーズ」の新刊。


私たちは何者なのか (ウラジーミル・メグレ 著、にしやまやすよ 訳、岩砂晶子 監修)


第1巻の「アナスタシア (響きわたるシベリア杉 シリーズ1)」を知ったのは、香川で家探しをしていたときに宿泊した「わあい」(今は休館中と聞きました)で教えてもらったのがきっかけでした。


ぼくはその本を読んで、陳腐な表現ですが「衝撃的」と言えるくらいのインスピレーションを得ました。

自然農法を提唱した福岡正信さんの思想を浅はかに理解していたこともあり、人為は無駄ばかりで、人間の創るものはしょせん自然の模倣に過ぎないというような思いに囚われ、半ば無気力な状態でしたが、「アナスタシア」を読んで、人間の創造力、自分の創造力に対する自信を取り戻しました。生きるのが楽しくなってきました。

本の内容は、簡単に言うと、著者であるロシアの実業家、ウラジーミル・メグレ氏が、癒しの力を持つとされるシベリア杉「リンギング・シダー」の謎を追っているうちに、タイガの森で暮らすアナスタシアと出会い、人間の能力や生き方、宇宙、自然、神のことなどについて学びを深めていく話です。

アナスタシアが普通の人間には考えられないような能力を持っているので、メグレ氏の想像上のファンタジーだと考える読者もいるようですが、ぼくは実話だと思って読んでいます。

第5巻では、アナスタシアが登場する場面が比較的少なく、メグレ氏の考察が多いのですが、その分、アナスタシアの言葉をぼくたちがどう自分の人生で役立てていくかを考える上で示唆に富む内容でした。

本書で語られているアナスタシアの主要なメッセージは、本の帯びにも書かれたこの短い一節に凝縮されているように思います。

「夢のことばは偉大なエネルギーを動かす。あなたの意志は自由、あなたは自由。人は自分の夢と意図で、自分の未来を創造する。そして一人ひとりが、自分の創造者」(アナスタシアの言葉)

自分の人生で何を創造するかは、自分の意志にかかっている。自分の意志によって未来の出来事もプログラミングすることができる、という話は、「引き寄せの法則」とも共通しています。

今の自分がどうあろうが、世界の現状がどうなっていようが、他人が何を言おうが思おうが、とにかく自分が望むことをはっきりさせ、その実現を信じて行動に移していくことが重要なのだと思います。

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by 硲 允(about me)
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