Facebook絶ち1週間でどうなるか、デンマークの実験

1週間Facebookをやめたらどうなるでしょうか?

デンマークでそんな実験をしたそうです。
A week off from Facebook? Participants in Danish experiment like this(The Guardian)

実験対象となったのは、日常的にFacebookを使用している1,095人。2つのグループに分け、一方は普段と同じようにFacebookを続け、もう一方は一週間Facebookをやめたところ、やめたグループのストレスが55%減少したとのことです。

ぼくは前まで毎日のようにFacebookを使っていましたが、半年くらい前からやめたので(追記:その後、また再開しました)、体感的にも納得です。

実験を行ったのは、デンマークの首都コペンハーゲンの研究所、「Happiness Research Institute」。そこのCEO、Meik Wikingによると、
「幸せにしている情報をたくさん目にし、自分たちを友だちと比べて不満を募つのらせるということがよく起こる」
とのこと。

自分と他人を比べるのは、ストレスの原因になりますね。これはSNSにかぎられたことではありませんが、記事にもあるように、Facebookでは楽しそうにしているところを切り取って発信することが多いので、余計に他人のことをうらやましがったり、自分のネガティブな方面に目が行ったりするのかもしれません。

実験では、Facebookを1週間やらないでいると、ストレス減少のほか、満足感が高まったり、集中力が上がったり、孤独感が薄れたり、社交的になったりしたそうです。

ぼくもFacebookをやめたあとは、ストレスが減り、日常が平和になったような感覚を覚えました。仕事の途中でFacebookについアクセスすることもなくなり、集中力も高まりました。Facebookでつながって「いいね」し合う関係というのはどうも寂しい感じがあり、日常的にウェブ上でコミュニケーションをとる相手は減りましたが、むしろ孤独感は減ったようにも思います。社交的にはならなかったかな。

研究者たちの次のステップは、SNSをやめたときのこうしたポジティブな影響がどれだけ持続するか、また、もっと長い期間SNSをしなければどうなるかを調べることらしい。

ぼくの予想では、平均的にはこうしたポジティブな影響は時間とともに薄れてくると思います。

SNSにハマるのも、何かそれなりの事情があるのだと思います。日常でリアルなコミュニケーションが少なすぎたり、自己表現する手段や場所がほかになかったり、自分を認めてくれる人が周りにいなかったり。SNSをやめれば、一時的にはSNSによるストレスからは解放されると思いますが、もっと根本的な問題はSNSをやめたところで簡単には解決できないでしょう。

たとえば、自分と他人を比べるということ。全く比べないようにするのは難しいですが、他人のことをただうらやましがったり憧れたりするのではなく、そのときの気持ちをじっくりと観察することで、自分が何を望んでいるのかが見えてきます。他人を知ることで、自分のことを知ることができます。ただ、SNSでは自分の心と向かう余裕もなく他人の情報が流れてきてしまいがちなので、使い方が難しい。常に自分を中心に定めておかないと、ふらふらと流されてしまいます。使い方の難しい道具です。使いこなせるか自信のないときは、ちょっと離れてみるのもいいことかもしれません。今日は体調が悪いなぁ、というときは、チェーンソーや刈り払い機など、危険を伴う道具を使うのを控えるのと同じように。


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by 硲 允(about me)
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