愛用している「木になる紙」のこと。人工林の遅れた間伐促進につながる選択肢

ぼくのつくっている和綴じの手製本の本文には、びわ湖の森の木になる紙を使っています。



木になる紙は、杉やヒノキの間伐材を原料の一部に使用していて、この紙を使うことが、遅れた間伐の促進につながるという仕組みになっています。

戦後に植林された日本の人工林の大半が、間伐の必要な年齢を迎えているにもかかわらず、間伐が進まないのは、木材価格が低く、伐採・搬出・運搬の経費に見合わないことが大きな理由とされています。

適切に間伐を行わないと、木が密集し過ぎて光が入らず暗い森になり、下草が生えず、地下に水を蓄えて水の流れを調整する水源かん養機能が衰え、土砂災害の危険が高まります。


「木になる紙」は、売上げの一部が森林所有者など、森林を手入れする人たちに還元されるようになっています。A4コピー用紙一箱(2,500枚)ごとに約50円が原料の間伐材を供給した森林所有者に還元する仕組みとなっているそうです。

これまで「びわ湖の森の木になる紙」を使ってきましたが、いつの間にか、他の地域の「木になる紙」のラインナップが増えていました。
まだ家にストックが残っていますが、次回は同じ四国内のえひめの木になる紙を使ってみようかと思います。

「木になる紙」は、再生紙も混ぜていて真っ白な紙ではなく、かといって、安っぽい感じではなく、気に入っています。一般的なコピー用紙よりも少し値段が高いですが、気持ちよく使えるのがいいです。

普段、プリンタでいろんな文書を印刷する際にも「木になる紙」を使っています。

A4のほかに、A3やB5サイズも販売されています。






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by 硲 允(about me)
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