年明け、和歌山に帰省したあと、笑いのセンスがさえてきたと相方に言われました。
香川に来る前は東京に10年ほど住んでいましたが、和歌山から東京に行ったばかりの頃、会話のスタイルの違いに戸惑いました。ボケても誰もつっこんでくれないし、自虐ネタを言うと慰められるかかわいそうなヤツだと思われる。いつの間にか、会話でウケを狙うのはやめてしまいました。
笑いのセンスやツボというのは、地域によって違います。
ぼくは和歌山で生まれ育ったので、どちらかというと関西圏の笑いに馴染みがあります(お笑い番組や漫才などはほとんど見ませんが)。和歌山に戻ると、話しながら同時にウケを取ろうと頭を働かせている自分に気づきます。
香川の人たちは、和歌山の人たちよりも会話で相手を笑わせようとすることが少ないように思います。ぼくは周りの人のスタイルに合わせるほうなので、香川に戻ってくると、相手を笑わせようとする回路がだんだん失われていくようです。
香川に来る前は東京に10年ほど住んでいましたが、和歌山から東京に行ったばかりの頃、会話のスタイルの違いに戸惑いました。ボケても誰もつっこんでくれないし、自虐ネタを言うと慰められるかかわいそうなヤツだと思われる。いつの間にか、会話でウケを狙うのはやめてしまいました。
東京に比べると、香川のほうが人と人との距離感は和歌山に近いものがありますが、ユーモアの感覚は和歌山とはまた違います。相手を「いじる」ようなことを言うと下手すると怒らせたり傷つけたりしてしまう感じがあり、自虐ネタはやり過ぎるとイタいヤツになりそうです。
タイトルを忘れていまったのですが、前に高松のローカル(THE LOCAL)というカフェ・レストランで、香川の笑いについての本を見つけ、ちょっと研究を試みたのですが、下品な笑いや何が面白いのかわからないものも多く(面白いのもありましたが)、あまり参考になりませんでした。
高松の瓦町の駅前を歩いていたら、最近オープンした「瓦町FLAG」にこんな垂れ幕がかかっているのが目に入りました。
これは笑わせようとしているコピーなのでしょうか?
「重圧がかかってる」のはおそらく事実でしょう。なるほど、そういう大変さもあるんやなぁと思いますが、このコピーは読んだ人にどういう効果を狙っているのか謎です。
そういえば、先日、お笑いを熱心に研究してきた友人が遊びに来てくれて、笑いって何のためにあるんだろうという話になりました。
相手と仲良くしたい気持ちの現れなんじゃないかと、ぼくは言いました。
相手を笑わせることで、相手との距離を縮めたい。その場にいる人たちを笑わせることで、楽しい雰囲気を作り出したい。自分をネタにして笑い飛ばすことで、自分の防御を取り払って相手に近づきたい。そういうようなことじゃないでしょうか。
誰かを攻撃したり、下品なことを言ったりして笑いをとる方法もありますが、そういうのは邪道だと思います。
笑っていれば健康になるといいます。毎日笑って暮らしたいものです。
最近どんなことで本気で笑いましたか?