「福島 六ヶ所 未来への伝言」が高松でも上映されます。

「福島 六ヶ所 未来への伝言」というドキュメンタリー映画の上映会がもうすぐ高松で開催されます。

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日時:2016年2月7日(日)14:00~15:45
会場:高松市総合福祉会館
席数:50席
入場料:カンパのみ(予約不要)
主催:脱原発アクション in 香川
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詳しくは主催団体のウェブサイトをご覧ください。

この映画の監督は、写真家でもある島田恵さん。

1980年代に六ヶ所村を訪れ、核燃料サイクル施設の建設に対する地元の人たちの反対運動に衝撃を受けられて取材を開始し、1990年には六ヶ所村に移住されたそうです。

翌年の青森県知事選では、核燃料サイクル施設の立地推進を掲げる現職知事が当選。その次の年(1992年)にはウラン濃縮工場が操業を開始し、1993年には再処理工場の建設が開始されました。

島田恵さんは六ヶ所村で取材を続けるなかで、「この国のありようは、社会的に弱い立場に置かれた人たちの犠牲の上に成り立っていること」を実感されたといいます。

核施設の受け入れをめぐって、地元では親や兄弟、親戚の間でも対立するような状況が生まれ、結果的に、核施設が建設された。そうした人々の深い苦しみや葛藤の上にこのような施設がつくられてきたという歴史を埋もれさせたくない、という思いが、映画製作の背景にあったそうです。

映画の撮影を開始されたのが、2011年2月。そのすぐあとで東日本大震災が起こります。

「この時代に生きた私たちが、一生懸命考え、将来の世代のために新しい未来を選択した、ということを本当は伝えたいのです」と島田恵さんは語られています。

この時代に、自分は何をすべきか、自分に何ができるのだろうか・・・

そんな問いに改めて向き合うために、ぼくは時々こういう映画を見にいきます。

【参考サイト】
島田恵さんインタビュー(通販生活)

【関連書籍】


「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場(小出 裕章, 渡辺 満久, 明石 昇二郎)