道の駅「かあちゃんの店」で見つけた熊野の郷土料理。めはり寿司やなれ寿司、美味しいです。


中辺路から新宮へ向かう途中、「かあちゃんの店」という道の駅に立寄りました(国道168号を本宮から新宮へ向かうほぼ中間点に位置するようです)。



もともと、「かあちゃんの店」は、道の駅「瀞峡街道(どろきょうかいどう)熊野川」に併設された店でしたが、2011年9月の台風12号による大水害で施設が流されてしまい、現在は「かあちゃんの店」のみ復旧されています。

付近の熊野川の様子。



水害の跡が見えます・・・。


店内では食事もでき、地元のおじさんらしき人がくつろいでいました。紀州の郷土食、茶がゆの定食が名物。茶がゆのお茶はほうじ茶で、めはり寿司(こちらも郷土料理で、おむすびを高菜でくるんだもの)も2個ついてくるそうです。






「徐福茶」、初めて見ました。何なのか調べてみると、2200年前に秦の始皇帝に仕え、新宮市に渡来した徐福が探し求めた不老長寿の霊薬といわれる「天台烏薬」(てんだいうやく)の葉と緑茶をブレンドしたものらしいです。


徐福伝説 まぼろしのお茶 天台烏薬茶・ほうじ茶2g×30袋入り


地元のみかんを絞ったジュース。たっぷり入って800円。


「なべもち」。これも初めて見ました。餅米にうるち米を混ぜて炊き、スリコギなどで半搗きにしたお餅で、ヨモギと小豆の粒餡入りのようです。鍋で炊いて作るから「鍋餅(なべもち)」といわれるそうです。


なれずしは全国各地でつくられているそうですが、和歌山県南部ではサンマを使います(和歌山県北部ではサバ)。サンマを塩漬けし、これを塩抜きしてから酢飯ではなく塩飯の上に乗せます。あせ(だんちく)の葉で包み、隙間なく木おけに敷き詰めて上から重しを乗せ、つけ込んで自然発酵させるそうです。

ぼくは砂糖が食べられないので、寿司を控えているのですが(たいてい酢飯に砂糖も入っているので)、これは食べられました。自然発酵した酸味が何とも言えません。ぼくは好きですが、好みが分かれるようです。

ネットで検索してみると、なれずしと書かれていても酢飯を使っていたりアミノ酸等などが入っていたりするので、要注意です。

こちらは福井のサバのなれずし。


麹で発酵させているらしく、美味しそう。

なれずし、いつか自分でも作ってみたいです。