本好きのぼくは、これを初めてみたとき、わー!となりました。
白いコーンの上に設置された板は50メートル先まで伸び、その上に文庫本がずらっと並べられています。
50メートルという長さがまたいいですね。小学生の頃に走った「50メートル走」を思い出します。走り出したくなります。遊び心をかき立ててくれます。
表紙が見えるのもいいですね。知らない著者の本でも、表紙の写真やイラストが気になって手に取りたくなることがあります。
書店では、平積みになっている本は書店さんの選択なので、よく売れている本とか、フェアの本とか、おすすめの本であったりしますが、「50メートル書店」では、昔の本やマニアックな本の表紙も一様に並んでいるので、どれが自分の目に訴えかけてくるかは、自分自身の感覚が頼りです。見出しの大きさが新聞社によって決められた紙の新聞と、どの見出しも同じ大きさで表示されるRSSリーダーの違いのようなものでしょうか。
値段はどれでも1冊200円。一般的な古本屋で買ったらもっとしそうな本も多く、うれしい値段設定です。
家にお風呂がなく、仏生山温泉にはしょっちゅう来ているので、行く度に本の品揃えが大きく変わっていることはないのですが、毎回のように、受付でチケットを渡したあと、本を一通り見てから温泉に入ります。
ちなみに、仏生山温泉は香川で唯一、すべての浴槽をかけ流しにしている温泉らしいです。香川に移住してから、いろんな温泉に行ってみましたが、お湯も施設も、仏生山温泉が一番気に入っています。