熊野本宮大社、真っ黒な「八咫烏ポスト」から手紙を出せます。「手紙の木」とも再会


全国の「熊野神社」の総本宮にあたる熊野三山の一つが、熊野本宮大社。

境内にこんな真っ黒なポスト(八咫烏ポスト)がありました。




その隣りには、多羅葉(たらよう)のご神木があります。


黒は全ての色を合わせた尊い色で、神の遣いとされる八咫烏(やたがらす)の色でもあります。多羅葉は、インド原産の常緑樹で、古くはその葉の裏に針などで経文や手紙を書いたといわれ、「葉書」の語源となったそうです。葉を煎じてお茶にして飲むこともできるらしい。

去年の正月に貴志川町の平池緑地公園(わかやま電鉄貴志川線「甘露寺前駅」のすぐ南にあり、平池は多くの野鳥が集まる県内で最大級の池)で多羅葉と初めて出会い、この2年間、年明けに多羅葉と縁があります。

八咫烏の3本足は、熊野本宮大社では、同社の主祭神である家津美御子大神(スサノオノミコト)の御神徳である智・仁・勇、または天・地・人の意を表しているとのこと。また、神武天皇が熊野に到着した時、八咫烏が奈良まで道案内をしたというエピソードから、「人の道開きの開運」「目的達成」「交通安全」などを守護する神の使いとして仰がれているそうです。

日本サッカー協会のマークにも八咫烏が使われていて、神武天皇の故事に倣い、ボールをゴールによく導くようにとの願いが込められているようです。


八咫烏ポストから実際に手紙を出すこともでき、社務所で「出発の地より心をこめて 熊野本宮」というスタンプを押してもらえるそうです。