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日本でよく使われている除草剤「ラウンドアップ」や、その他、グリホサートを主な原料とする類似品は、がんの危険性があります。
2015年に、世界保健機関(WHO)の外部研究機関「国際がん研究機関 (International Agency for Research on Cancer)」が、グリホサートについて、「ヒトに対して恐らく発がん性がある(警告レベル: probably)」としています。
ぼくは田畑や通路や庭などに除草剤を全く使わず、鎌と刈り払い機で草刈りしています。
グリホサートは論外として、他の除草剤も土に不自然なものを撒くことになるので、使わないのが一番だと思いますが、どうしても、という場合は、農薬不使用の除草剤(草枯らし)を選ぶのがいいかと思います。
コープ自然派のカタログに、塩を使った除草剤が載っていたことがあります。農薬不使用の除草剤というと、どんな商品があるのか調べてみました。
お墓の除草塩1kg 除草しながらお墓を清めます。天然100%ヒマラヤ岩塩の除草塩
こちらは、成分が天然ヒマラヤ岩塩のみだそうです。それなら、食用の塩でもよさそうだと思ったら、この製品は、塩粒の大きさを雨が降るたびにゆっくり溶けていくようなサイズ(5ミリ~20ミリ)に加工しているそうです。効果は2~3カ月持続するとのこと。
お墓の周りの草が除草剤で黄色くなっている光景を時々見かけ、「何とも思わないのかなぁ」と不思議になります。でも、さすがにお墓の周りに除草剤はやばいやろう!と考える人がいるから、こういう商品が成り立つのでしょう。塩でお墓を清めながら除草できる、というのが謳い文句です・・・。
塩で枯らす除草剤 1kg
こちらも塩を使った除草剤。「非農耕地専用」とのことで、空き地、道路、駐車場、墓地などが想定されています。農耕地には、草が枯れるくらい塩をまいたら作物が育たなくなるのでしょう。
アマゾンのページでは成分の一覧が見当たらず、成分が塩だけなのか確認できないので、ご注意ください。
農薬不使用 雑草枯らし 110番
こちらの商品は、塩ではなく、成分は窒素化合物と界面活性剤。これも「非農耕地用」とされています。
農薬ではないとはいえ、窒素化合物や界面活性剤は土にどういう影響を与えるのか謎です。「土壌に優しい」と書かれていますが、それ以上、詳しい説明はありません。
草枯れちゃん 1kg 安全無農薬除草剤
アマゾンのページになぜか成分が書かれていませんが、メーカー(旭東)のウェブサイトによると、原材料は多孔質セラミックと天然ソルト。こちらも「非農耕地専用」とのこと。セラミックを土壌にまき散らすのはいかがなものか。「土壌改良(用土を雑草の生えにくい弱酸性に保ちます)」と書かれていますが、草が生えにくい土壌が良い土壌とは…。
食品添加物100%の除草剤! 人畜無害! ウィードブライト 1kg 万葉創業社
食べ物に入れるくらいなんだから、土に撒いても安全なんだ、と訴求できるように、食品添加物100%の原料を選んだのでしょう。成分は、粗蛋白質、粗脂肪、粗繊維、塩化ナトリウム、イソクエン酸塩、多核芳香族炭化水素、カルシウム。
これも「非農耕地専用」です。
食品添加物だといっても、ぼくは食べたくないし撒きたくないなぁ…。
まとめ
こうやって見てみると、どれも「非農耕地専用」なんですね。農耕地に使いたければ、発がんのおそれがある「グリホサート」を撒くしかないのでしょうか。いやいや、草刈りしましょう。
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